骸骨好き熱狂「BONES 動物の骨格と機能美」
気になっていた新刊の写真集が図書館に入荷していたので早速借りる。
- 作者: 湯沢英治,東野晃典,遠藤秀紀
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/06/23
- メディア: ハードカバー
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それはさておき、動物園などに収蔵されている動物の骨格標本を写した、モノクロームの写真集だ。美しくてどきどきしてきた。3DCGをやっているひと、ゲームなどのモンスターデザインをしているひとが狂喜しそうだ。亀って・・・あの「肉」部分には骨がないんだね・・・。甲羅が背骨なんだね・・・。食べたこと無いから知らなかった。「飛ぶ鳥」と「飛ばない鳥」(ダチョウやペンギン)の明らかな骨の量、密度の違い。飛ぶ鳥の圧倒的な華奢さ、スズメのほとんど透けて見えるほどの頭蓋。でもコンドルの骨格なんかみると「これはプテラノドンです」って言われても信じるかもしれない。これだけ太い骨の生き物が飛んでいるなんて、逆に言えばどれだけ筋肉ついてるんだろう。ゾウや馬の不思議な臼歯。なんというか「小腸の壁」を絵で書いてスタンプに彫ったもの、みたいななんとも不思議な形。ここういうのも歯っていうのか。角や牙のある生き物はその特徴が強調されるようで面白い。当たり前だけれど生き物としての本質が明らかになる。
ひとつだけ気味悪かったのは、キリンの眼孔がまん丸で、ヒエロニムス・ボスの描く悪魔みたいだった。逆に他の「気味の悪いもの」として定義づけられているものと結び付けないと、骨なんて、全然気味悪くなんてないのだ。