2・4の手拍子で歩こう〜tobaccojuice

「(ぱん。ぱん。ぱん。ぱん。)ワン…トゥ・・・ワン、トゥ、ワン、トゥ、スリー、フォー」
「『さしずめ・・・』」
「違〜う!!」
tobaccojuiceライブ帰りのmozoyoshiとSilentHとカラオケに行く。
我々の定番、モーサムトーンベンダーの「アンハッピー・ニューエイジ」を皆で歌うがこの時mozoyoshiが「1裏で入れない病」に感染していることが判明した。さらにtobaccojuiceの「幻メルヘンシティ」のリズム感に関してもかなり自己流にして記憶しているらしいことが判明した。歌広場を出たあとに、ゆっくりの手拍子を使って、再認識と矯正を試みる。終電のなくなった高田馬場から4km、ずっと手拍子を打ち歌を歌いながら大人3人で歩いた。
全て1裏から入る「アンハッピー・ニューエイジ」は1表で息を吸うことを意識してもらったらすぐに直った。難しいのが「幻メルヘンシティ」。譜面としても三連符、二拍三連を多用する、比較的歌いにくい曲のうえに、リズム・音程とも「譜面を予想して気持ちよく拍にあわせて歌うとモノホンと違ってしまう」罠を抱えている。(二拍三連の最後の四分だけ妙に切ったりとか。)教えているつもりがだんだん自信がなくなってくる。しかし次第に3人が納得がいくような状態に収束はした。

タクシーにも乗らず深夜の町で手拍子を入れながら大声で歌の練習をしている我々は年を考えると酔っ払い以上の何者でもないけれど、自分にとっては高校時代の帰り道と全く同じでなんだか可笑しかった。
楽器を始めた直後はまず歩調に合わせて「るるた、るるた、るるた・・・」(3連符の裏拍)「るーた、るーた、るーた・・・」(それをバウンスさせる)と歌いながら歩く。2・4で手拍子を打ちカウントを入れる。課題の曲を「るばるば」で歌う。解釈が間違っていると友達に直される。(コンマスに練習の時に指摘されるよりずっといい)そうやって一緒に帰った友達は今も遊んでいたり、いなかったりするわけだけれど、今必死にコピろうとしている「幻メルヘンシティ」の歌詞もまたその時分を思い出させる。

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