労組に利用されるシステム屋のぼやき

ある「サイト・システム統合」プロジェクトの要件定義をしばらくやっていると、どうもプロジェクトの方向が「統合・一元化」から大きく逸れてきていることに気がついた。複数のサイトをまとめて運用のコスト削減をするのがそもそもの目的だったはずなのに、
「バックアップサイトは単なるバックアップではなく、時々切り替えて本番運用サイトとして運用できるようにする」
なぜ?統合するはずでは?
「今そうしているから、そうできるようにするべき」
バックアップサイトで運用させる必要はあるのか?
「現在とサービスレベルを変えるわけにはいかない」

いろいろ聞いてみると、どうやら、統合されてバックアップサイト、になるはずの地方サイトでの人員削減をさせたくないらしく、
論理を逆転させて「地方サイトにも人員が必要なシステムができている」→「地方サイトに人員が必要である」にしてしまっている。
本来のプロジェクトの方針が現場レベルの要件定義でグズグズになってきているのだが意思決定がボトムアップ方式なのでそのまま進んでしまう。
・・・利用されてるなぁー・・・。

その会社のオフィスの壁にある貼紙を見るにつけ、労組の強さが感じられる。
その活動成果を誇るボーナス額増加の掲示を見ると、うーん、コスト削減できそうにないよ。この会社。