渋さ知らズ @一橋大学

前から気になっていた渋さ知らズのライブがあるというので国立に。
実は「フリージャズのビッグバンド」というものにはイタイ思い出があり、いたたまれないほどつまらなくて途中で出てしまった(そして自分が退散する前から客よりバンドのほうが人数が多かった)ことがあったので、ちょっと心配だったのだが、結果的には「ビッグバンド好きとしても満足!」だった。

行く前にYoutubeフジロックでのactを観て予習したのだけれど、「小編成かなー」「さすがに場所柄、踊りはいないよねー」と思っていたら・・・出た。Tuttiになったタイミングでドンッと飛び出してきてびっくりした。空気読まない。さすが渋さ知らズというだけのことはある。*1

演奏も表現力豊かで、「フリーのビッグバンド=フラジオがきーきーうるさいばっかりで間が持たないイタいバンド」という危惧からは程遠いもので、まぁそんなことは第一音からすぐにわかった。ソロとそれにからむバック、指揮に基づいて徐々に上がるテンション、自由な展開からの収束、どれもビッグバンドファンとして満足。昨日までミンガスビッグバンド聴いてたけど、これが好きな人は渋さも好きかも。うん。

結局、管10本+1本(ゲスト)、弦3本、ドラム2人、指揮り1人、ヴォーカル&MC1人、ダンス7人の大編成だった。(暗黒舞踏のひと4人もいた・・・。)
観客の年齢層が高かったので、「客席がしらけていたらどうしよう?!」と思っていたけれど、前のほうにリピーターが終結していたらしく、彼らが中心になってスタンディングに持っていってくれた。最後はスタッフも持ち場を飛び出して前に突っ込んでいた。こんなハズした場だけに、通常のライブでは行けないほどの最前列まで行けて、つかめるくらい。

あのくそいまいましい、あまちょろのプライドばっか高いクソガキとそのスポンサーたる親どもでいっぱいの、あのくそいまいましい兼松講堂を、かくも躍動感あふれる、パワフルでぐちゃぐちゃの空間にしてくれただけでもなんか痛快だ。嬉しい。

あとキャバレー風ダンスの女性のスタイルが本当にすばらしい・・・こんなビリーズブートキャンプみたいなの2時間ノンストップでやってたらそりゃあ脂肪が存在しえない体型になるさ・・・。自分の足みてがくぜんとしたよ・・・なんか「美しくて健康的な体型」を間近で観ることなんてほとんどないけどいやはや、うん、がんばろうって気になる。

*1:これは、MCのひとによると「学祭だと思ってやって来た」らしい・・・すまんのう