秩父吉田 龍勢まつり

nalo9152010-10-10


秩父の「龍勢まつり」(椋神社)というお祭りに行ってきた。「農民ロケット」とも呼ばれる、「龍勢(ロケット花火)」を打ち上げるお祭り。写真は龍勢(ロケット花火)がきれいに炸裂して煙が展開したところ。

半月くらい前から近所の駅(西武線)にポスターが貼ってありなんとなく気になっていた。秋の青空に花火と白い煙がたなびく様が、地下4階で朦朧と働いていた自分に「アア・・・サワヤカだわ・・・なんかイイナ・・・」と思わせたのではないでしょうか。そしてポスターの下のほうに書いてあった「27流派」という文字が・・・一地方の、別に全国大会でもない、「手づくりロケット」競技の大会で27流派・・・これはおもしろいだろ・・・。


西武秩父駅からバスで40分、雨天から一転して秋晴れになった会場では、火薬よりも焼肉の煙のほうがすごかった。桟敷席は観客兼各チームの身内で、お花見のように長テーブルと七輪がならび、チームの旗がたなびく。みんな食べたり飲んだりねっころがったりしながら観戦していた。

半被に安全帽の打ち上げメンバーが10mくらいある龍勢(ロケット)を運んでいくのをみるともうワクワク。これロボコンとか好きな人は絶対楽しめると思う。理系の大学の学園祭のようでもあり、かつ伝統芸能で田舎でヤンキーなのだ。

1チームの流れはトータル15分で、
・セッティング
・前説(3〜4分)チームの来歴や参加暦(短くて30年とか!!)、スポンサー紹介、今回の龍勢のがんばったポイント(仕掛けの展開予定)、自分の孫の自慢などw
・神楽(1〜2分くらい)
・口上(3分くらい)前説の説明内容と同じ、祝詞風に読み上げる。声がいいと高ポイントっぽい。声が裏返ると笑われる。最後に「皆々様のご健康、秩父の発展、景気回復と世界平和(とかスケールのでかいお願い)を祈願して・・・ご奉納ぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」を合図に点火。

別に審査員がいるわけでもなく順位をつけているわけでもないようだったけれど、評価のポイントとしては
1.ちゃんと点火して発射される
2.高く推進する(ここ高ポイントらしい)
3.爆発用火薬に点火してちゃんと炸裂、花火と色煙がきれいに開く
4.落下傘がちゃんと開く(これが二段三段と開くと高ポイント)
というところみたい。お客さんの多いお昼前後に、実力の高いチームを配するらしいあたりなんとなく某山野のような気もする。地元の人は見慣れているのか、「あははっ、落下傘が開かないねー」「何とか流は成功率が高いねぇ」などと気軽に品評していて通っぽい。自分が見ている中では、上がりもしない失敗というのはなかったけど、そんな失敗もザラらしく、その失敗を反省し改善しながら毎年各チームがロケットを設計・開発しているらしい。

ここの神社では破魔矢のかわりに「破魔ロケット」(わらで作ったロケット花火状のものに注連縄をつけたようなもの)を売っているようだった。