24日の女子服

笑いとツッコミを求めて女性誌を買う。
ブルータスの雑誌特集でも指摘されていたけれど、だいたいどの雑誌でもやっている、日記的コピーつき「着まわし特集」はそのテンション高い生活ぶりが特に面白い。
しょっちゅう買っているわけではないけれど、今でも覚えている出色の面白さだったのは、去年の12月号の、多分「Cancam」。
12月前半から積極的に合コンに参加し、中盤に一人捕まえる。それまでの彼氏は自然消滅したことにしてフェードアウトさせ新規彼氏と数回デートする。
12月後半のデート時に新規彼氏から、24日はパークハイアットのディナーと宿泊を確保したことを告げられ喜ぶ。
24日は気合の入ったワンピース。で、25日は、確かこんなコピー。
「せっかくだから朝は半休をとってプールでのんびり。昨日のワンピースにカーディガンを羽織ったけど、でもみんなにばればれだよね?!」

いきなりパークハイアットとはこの男も短期決戦に持ち込んでるな、とか、当日半休取得かよ、とか、半休取ったんなら家帰って着替えようよ、とか、24日にぴかぴかしたデート服着ている時点でばればれだろう、とかツッコミどころは多いが、
一番突っ込むべきところは、「『ばればれだよね?!』ってそれじゃ『着まわし特集』になってないし!」

少ない服をどう有効利用させるかという記事の趣旨に沿って考えるならば、ここは「どう朝帰りを取り繕うか」という提案であるべきなのに、
この特集は浮かれた女子の生活を追及するあまり、記事の趣旨を放棄して主人公に間抜けな服装をさせてしまう。
日記風コピーが服装紹介のおまけ・イメージ喚起剤としての立場を超えた珍しい例であるかもしれない。

去年のクリスマスは24(水)・25(木)。今年は25が土曜なので、去年ほどの間抜けなネタは見込めないかもしれない。