ブルーノート(後)

昨日の続き。

客席は思ったより大入り満員。昼間見かけた人がドレスアップして来ているのを見ると少し面白い。

曲順はブルーノートのサイトにあったとおり。

2004 12/26(sun.)演奏曲目リスト

PASSION DANCE
UPDATE (with Savion Glover)
WHAT IS THIS CALLED LOVE (with Dee Dee Bridgewater)
BLUES ON THE CORNER (with Savion Glover and Dee Dee Bridgewater)
PIANO SOLO (Dawn that dream でした)
FLY WITH THE WIND
BLUES FOR BASIE (with Savion Glover and Dee Dee Bridgewater)

とにかく passion dance と Fly with the wind !! これが聞けただけでもう満足、燃え尽きた。伊達に10年も 「Tuning Point」 聞いてないぞ。「衰えていたらどうしよう」と心配になったけどそれを吹き飛ばしてくれる左手、右手のパワーに安心以上のものを感じた。Fly with the wind の最初の指揮を振って、席に戻るまでの間、メンバーも客も一心に彼の音を待ちわびてたまらなくなるほど。

残念だったのは曲が最後のほうになると、キュー出しのために前に出てきてしまって、弾くのをやめてしまったこと。やっぱり俺様系ビッグバンド(リーダーである特定のソリストが他の人になるともう存在意義がなくなってしまうフルバンのこと。naloが勝手に定義。)なんだからアンタの音をもっともっと聴かせてくれよ!と言いたくなった。

バンド全体としてはまあまあかな。もう一息緊張感が欲しかったかもしれない。
もうソロのバッキングの音一つ一つ楽しみにしてきたので期待が大きすぎるってのもあるけど。セクションごとに分けてみるのはあまり意味がないかもしれないけど、Tb(&チューバ&ホルン)のセクションがいいバランスでソロ中なども盛り上げてくれた。
いやしかし・・・ルー・ソロフ!(lead Tp)飛び出し過ぎだよアンタ!自分が気づいただけで少なくとも4回、思いっきり飛び出してた。いくらトラでもね超有名プレイヤーでもね、それはないでしょう。ビークものです。

始まるまでゲストがいることを完全に忘れていたけれど、意外な絡み方で興味深かった。
1曲づつくらいやって、後半でもう一回、という感じかなと思っていたけれど、
2曲目、こんな普通のスウィング曲で?というところで普通にタップ・ダンサーのセビアン・グローバーが入ってくる。これはすごかった。際物でなく本当に興奮できる。
一曲通して踊り続けているのだが、ソロと絡む部分が特に面白い。性質上、打楽器(ピアノ・コンガ)との絡みは絶妙。マッコイの右手を真似て応酬するところはもう恐れ入ったとしかいえない技巧だった。
全体を通してみるとゲストが入る曲が多すぎて、自分としてはちょっと物足りなさもあるが、ありがちな「ゲストのための曲」になっていないところはよかった。マッコイの年齢を考えると、再来日したとしても(フルバンで)これよりいいライブは悲しいながら望めないかもしれない。積年の憧れの曲を間近で聴ける、最初で最後のチャンスだったかもしれない。