大学出た奴の言うことがそれかよおい

弟(21歳高卒)「何で南半球にはあんまり栄えている国がないの?日本とか韓国くらいに発展してる国ってあんまりないよね。あったかい国の人は(資源が豊富で)あんまり努力しなくても平気だから産業が発展しなかったって何かで読んだけどどうなの?」

何を馬鹿な・・・そんな三下右寄りエッセイストか何かが引用しそうなふた昔くらい前の論理をどっから持ってきた!?
と思ったが瞬時に反論が出てこない。

  • 「南半球=あったかい国」ではない
  • 地球上の陸地は北半球のほうが多いので、「栄えている国」の割合も相対的に北半球のほうが多い
  • 環境が厳しければそれだけ発展するってんなら北極とかもっと栄えてていいはず

といった問題そのものを否定する言葉はすぐにでてきたが、彼の言わんとすることは南北問題であることは明らかであまり意味がない。結局、いろいろなトピックがめぐるばかりではっきりした意見を返すことができなかった。(考えすぎで自滅。よくやる。)

情報不足だとかもう忘れているとか質問自体がはっきりしないとか、前提にけちをつけてつくろうことはいくらでもできるが自分は騙せない。また学説を覚えていたとしても自分の中で理解し取捨選択できているものでなければ意味がない。専門でないからとかなんとか言い訳は立たない。漠然と知識があるつもりでいた事柄に対して、「どう考えているか?根拠は?」という問いを投げられるといかに自分が考えていなかったことに気づく。

たかだか大学でたくらいで、どんなトピックに関しても、自分なりの落としどころが見つけられるようになれる/なるべきだと考えるのはむしろ傲慢なのかもしれないとも思う。またスペックの低い自分にとって、どんな話題にも意見を持てというのは資源の選択と集中の観点からみて不経済かもしれない。でも「ちょっと考えればすぐわかるつもり」になっていた自分にはぞっとするし、その程度にしか過ごしてこなかったことにはいまさらながら後悔する。

だから今は「わからない」が自分の回答。