街の未来予想図

自分が2年通った小学校、3年通った中学校がこの春で廃校になると知った。今年卒業する人数は小学校、中学校それぞれ37人、52人だそうだ。そんなにも少なくなったのかと驚く。
古い公団住宅の中にあり、自宅から3分で着いた。

大規模な公団住宅が建てられ、30代位前後の若い世帯に購入され、その中には子供のための学校が作られている。居住者の高年齢化、住民の世帯構成の変化によって、数十年後その学校は無くなる。
自分は3回小学校を転校し、都合4つの小学校に通った。2番目以降の小学校は全て公団住宅に内接して建てられていた。
2番目の、千葉県市川市の臨海地区にある公団住宅/小学校ではすでに少子化は進みきっていた。40棟以上ある住居の間にはたくさんの公園があったが、その提供量と比べて子供は少なかった。
建物の間は緑で仕切られていたが、鬱蒼としすぎていて防犯上不安になるほどだった。
3番目の小学校は同様の地域だったが、ここは今まさに公団住宅の建設が進んでいる最中で、新しい棟ができるたびに大量の転校生が入った。1クラスの人数は1学期ごとに7〜8人ずつ増えていった。誰もが余所者で当たり前だった。
4番目の小学校は小規模の団地内にあった。人口の移動は少ないらしく、転校生は1学期に全校で1人いるかどうかだった。当然自分は異物だった。その後も人は流動せず、世帯構成は上に単純シフトし、小学校はなくなることになった。
以前に2番目の小学校とその町で見えた状態が今自分が住んでいる地域に表れた。3番目の町にはここ5・6年行っていないが将来どうなるのかは明らかになっている。少子化時代の都市計画が少し気になる。