お客様育成ゲーム

ここ数日担当しているお客様に2人、いい感じの方がいる。どちらも女性で、着任後まもない感じだ。
そのうちの一人Hさんは「本番でエラーが出ていて、状態はまだわからないんですが緊急なのでとにかくログだけ送らせてください!」と問い合わせをかけてきたが、
後で、本番機でないうえに、作業自体もテスト目的で、さらに現地の担当者は対応方法を完璧に把握していた、ということがわかった、などという按配だったため、当初かなりの早とちりな印象だった。
しばらく話していると、確かに早とちりなところはあるし知識も経験もないけれども、かなり「いい」ことがわかった。
説明を聞いて、用語やコマンドを復唱する。一通り説明を聞いた後、自分の言葉でいったんまとめて、理解の確認をする。わからなければわかるまで質問する。質問を練り直して連絡してくる。
まとめると「説明責任を果たそうとする意識」なんだろうか。着任1年目と自分で言っていたが、それに逃げていないし、「私が説明するんだから私が理解しなくちゃ」という強い意思がはっきり伝わってくる質問の仕方だった。
説明をふんふんと聞いて、わからないことを聞くほどの問題意識もプライドもなく、「じゃあ、今口頭で説明していただいたことそのままメールしていただけますか」と流して、「○○からの報告書です」とヘッダつけてccして、「誰もその事件について理解している人のいない状況」の複製を作りまくっているどうしようもなく困った人間の多い中で、自力で説明するための気概をこめて質問してくる人はすがすがしい。(たとえ、質問がちょっとピンぼけでも。)
こういう人は伸びるだろうな、と思う。今はそうじゃなくても、出来る人になるための資質を持っている。こういう人と仕事がしたいなと思う。

それと、女性に対してだからこう書くわけじゃないけれど、ブスったれたようなふてくされたような口調の男の声ばかり聞いていると、感じよく話そうとする意識のある、
真面目で明るい話し方の声を聞くとなんだかほっとする。話が長くなってもかまわないような気がしてくる。
というか女性と話す機会がこれくらいしかない。自宅でも職場でも飲み屋でも友人とでも男としか会話していない。
前の職場はこの業界では異様に女性が多かった。来ていたお客様が「いやぁ、女性と話すなんて本当何週間ぶりかって感じで・・・」なんて言っているのを聞いたことがあるが、内心お寒いなと思った。
自分がまさかそうなるとは思っていなかった。軽い危機感を感じる。