ナーバス、かつらのかけら

どうもこうもしんどい週。精神的に。自分の考えが、ひたすら、至らないであろうことが恐ろしくてならない。自分の中で、妙な楽天性が、生まれてきそうなような、ひどく後悔しそうなような。
電車で自分の前のかつらの人が寝ていた。かつらだと分かったのは、うつむいて寝ているところを上から見ていたから。頭に網が載っている。かつらのネットだと気づく。網に生えて(植えられて)いるべき毛が減ってしまって、網目から地肌が透けて見えている。かつらだと髪を切らなくて良いなんて思うけど、あれはそうとう維持費のかかるもので、床屋代どころではないらしい。耐用期間も短い。維持コストをかけず使い倒しているとこのようにもなるものかはと思ったが、「かつらがはげている」という状況を見て笑うよりもむしろ悲しくなってしまうのは少し情緒不安定なのかもしれない。