ケーキが美味しかったということ

昨日の、日記は、かなり取り乱しているので削除しようかとも思ったけれど、恥もそのまま保持。
その後SilentH氏が見舞いに来てくれた。自分の人生で見舞いなんて、小学生の頃以来かな。
お見舞いはFEALTERIAのケーキ。
高田馬場には似つかわしくないこじゃれたケーキ屋さんだから、どうせ見た目重視・・・と思いきや、美味しかった。
ちょっとびっくりしてしまった。
かぼちゃプリンって、たいてい素朴かつ濃厚な味で、ぽってりもっちりした食感を想像するけれど、
これはふわふわでどちらかというとババロアに近い食感。少し洋酒が入ってはいるけれどひたすら柔らかく優しい味。
カラメルも薄くゼリー状にしてあって、「市販のプリンはカラメルが多すぎて&甘すぎて味が台無しなんだよ!」と憤るnaloには好みの味です。

モンブランではない栗のケーキは、これまた「マロングラッセ」ではなく「天津甘栗」くらいのナチュラルな甘みの栗が載っている。
パイをクラムにしたもので包んであるので、ちょっとコロッケのようにも見える。
このパイが、ほんの少し苦いというか、こうばしいのも美味しい。

加えて食感が良い。少し味見させてもらったブルーベリータルト、洋梨タルトの底のタルトが、さっくりフォークで切れて、美味しい。
パイもちゃんと食べやすい大きさに崩れる。(中身を押しつぶさずに!)
フルーツ盛りだくさんのタルトは、湿度と重さに耐えるために、やたらとタルト台が固いものが多く、
思いっきりちからをこめてフォークでぎしぎし押しても割れないのがよくあるけれど、
もちろんそんなのは既に「食べる部分」ではないような味だったりするし、最後には「がちん!!」と
陶器と鉄のぶつかる嫌な音がしてあまり上品ではないことになったりする。
生地が美味しいタルト。。



美味しい、美味しいことが嬉しい、味覚(と触覚と嗅覚)を喜ばせている、という感覚が、非常に久しぶりで新鮮だった。
10日ちょっととはいえ、だいぶ「心地よい」ということから遠ざかっていたことを実感する。
すこしづつ元気になれる気がする。