小さな村

同居人の弟氏が、我々の近所に越してきた。ちょっとだけ買出し等を手伝う。
近所の安いスーパーだとか、美味い飲食店だとか、そういうものを先輩気取りで紹介すると、自分も一年前はこう教えられてたんだっけかなと思い出す。(ちょくちょく来ていたのでそうでもないかも)
徒歩10分程度の近所に住むといったいどんな関係になるのかはよくわからないけれど、少し嬉しくなって、自分の兄弟もこの辺に住まないかなと思ったりする。
自分の親しい人が、スープの冷めない距離にたくさん住んでいてすぐ会える。
そんな状態は、山奥や離島で、村中親戚だらけ、学校は1つ、というところだと当たり前で、人の縁を地縁に一致させたいという前時代的な発想を自分はまだするんだなぁ、という気もするし、いや普通は地縁から人の縁を生成しているのだから、それを逆方向に一致させたいというのは逆に新しいのではないかとか、意味の無いことを考えたり。