エレンディラ・舞台化

エレンディラ (ちくま文庫)

エレンディラ (ちくま文庫)

ガブリエル・ガルシア・マルケスの短編小説「無垢なエレンディラと無情な祖母の悲惨な物語」が蜷川幸雄演出で舞台化。
http://www.horipro.co.jp/ticket/kouen.cgi?Detail=92
気に入っていた作品だったのですごく気になる。舞台はあんまり見に行ったことがなかったけどなんとかチケット買ってみようか。(※S席以外売り切れです)

主演エレンディラは美波というところでぐっときてしまった。「マジョルカ・マジョリカ」のイメージキャラクターとして登場し世の女子を魅了したエキゾチックな魅力で少女娼婦というのがなんともおいしい・・・。おいしすぎる。

過失で祖母の家を全焼させ、それを償うために娼婦として酷使される・・・そこに美貌の青年が・・・かけおち・・・とか、用語だけ拾うと甘ったるい話なのだけれど、
実は美貌の男はただの腑抜けで、祖母とエレンディラ、二人の女の強さがさまざまに立ち現れる、幻想的ながらも力強い話。特に最後の2ページの、エレンディラが覚醒するさま、そして幕までの流れの鮮やかさは目が覚めるようです。naloの「Best of 女は強し」小説のひとつ。

演劇にするならおいしいのは実は独白の多い祖母だな。