親を追い越した

誕生日が来て、親が私を生んだ歳に追いついた。自分は人を産む気配も無く、自分の仕事と自分の世話だけになりふり構わない日々を過ごしている。

自立した大人になるということは、誰かが手を引いてくれて「私の言うとおりに進めばいいんだよ、心配しなくていいよ、責任はとってあげるよ」というのはもう無いのだということを理解し腹を据えるということなのだけれど、そんなことはとうに理解しているはずなのに、それを時々忘れて愚痴を言っていることに気づく。