Bohuslan bigbandがファンクバンドになっていて愕然@武蔵野市民文化会館

大好きなスウェーデンのビッグバンド、Bohuslan BigBandが3度目の来日。今回はピアニストのLars Jansonとの共演ではないのでどんなものかと思っていたけれどとにかく巧いバンドなのは確かなので発熱をおして行ったら・・・

  • 1st Stage :黒人女性ヴォーカルとそのバックバンド
  • 2nd Stage :昨年から音楽監督に就任したトロンボーン奏者、ニルス・ラングセンの「主役俺」ステージとそのバックバンド
  • 観客:タダ券(?)を貰って来ている60歳以上の方が8割

そりゃねーよ・・・orz

1stはスタンダード曲に古臭いアレンジ、2ndは耳なじみのあるファンクに野暮ったいアレンジで興をそがれる。年寄りばかりの客なら妥当か。むしろ良かったというべきなのか。Vocalでも、前回の来日のときのKatrine Madsenと共演したときのは良かったから期待していたんだが・・・。はいアレンジャーが違いますね。
ニルス・ラングセンのファンク曲での止まらないゴリゴリのソロは物凄いし、しかもこの人自分で歌って間奏は吹いてそれ以外のときはずっと踊ってて見ているだけでも面白いんだが、まずこの人自分がファンク好きだからなのかそればっかりなので・・・なんというか最新のセンス、ではないんだよなー・・・。1曲、Stingの曲をVince Mendosaがアレンジしたものもやっていたけどなんかぱっとせず。っていうか音楽監督に就任して、「主役俺」のバンドにしちゃうってどういうことなんだよ、おい。

このバンドはさまざまなミュージシャンと共演しながらアルバムを作っているので、Larsとの共演、アレンジ曲が良かったからといって、そのイメージばかりで捉えて「こうあってほしい!」と思うのは勝手な要望に過ぎないとはわかっていても、独自性が無く「ただの巧いバンド」になってしまったのは悲しい。(それを言うとWDRとかもそうだなぁ・・・共演のないアルバムはないのか?)そういえば自分が持っている彼らのアルバムでも「Faces」「Plays Zappa」(Larsのアレンジではないもの)はイマイチだったしな・・・。こうしてnaloはアレンジャー至上主義をますます強めていくのだった。

ちょっとだけ良かったのは、Vocal曲の導入部分で、その曲と何のつながりもない曲(というか完全に別の曲だとしか思えない)をやっていて、バリトンサックスとバストロンボーンの激しいバトルソロを中心に構成したものが目が覚めるほど良かった。というかそこまでの部分はガッカリ感のあまり寝ていた。そこで初めてぞくぞくと震えがきた。全然気持ちよくならないまま終わったらどうしようと思ったよほんと。