1年で映画を24本見る指令2 ウディ・アレン「タロットカード殺人事件」

タロットカード殺人事件 [DVD]

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「監督、お前美人が好きなだけかよ」つながりで。ウディ・アレンは好きですよ。前作「マッチポイント」でのスカーレット・ヨハンソンは美しすぎてエロすぎて大変でしたが、そんな彼女を「やっぱり見てるだけじゃいやだ!僕も一緒にやりたい!」と思ったらしいウディが作ったのがコレ。ヒヒじじいのヒヒじじいによるヒヒじじいのための映画です。いつまでも枯れない男です。
今回のスカーレット・ヨハンソンはアホかわいい☆今で言う「スイーツ」女子というか。単刀直入、猪突猛進かつスイーツなところがかわいらしい。ジャーナリスト志望の学生で、性格を現すエピソードとしては、人気映画監督に独占インタビューしに行ったら「つい彼と寝ちゃって、その後すぐ出かけちゃって、記事が取れなかったのよ!独占取材できるって自慢してきたのに!」とか言っていてなんとなくズレているところがかわいらしい。なんかコレくらいが年相応という感じがする。ああ、これも「美女を単なるおちゃめさんにするなよ!」つながりでもあるのか。美女をダサくみせるために丸めがねをかけているんだけど、ダサめがねはなんとなく彼女の出世作「ゴースト・ワールド」を思い出させた。(めがねは主役のほうだったけど)
ストーリーは簡単明快テンポ良し、っていうかウディのしょぼしょぼ振りと話術、スカーレット・ヨハンソンの可愛さを楽しむ映画です。楽しく見終わって「じゃあごはんでもたべよっか」と言える映画です。そういうのはよいことだと思います。「マッチポイント」を見ていると、「また英国貴族が愛人を殺す話かよ!同じだろ!」という気もする。「マッチポイント」のコメディ版なのかこれは。「ギター弾きの恋」「アニー・ホール」など切ない作品が印象に残りますが、明るい話もよいものでした。