尾形一郎+尾形優「HOUSE」

HOUSE

HOUSE

今朝の日経新聞の書評欄で見かけて即買い。またも背徳の廃墟好きがムラムラしてきてしまったよ・・・。ああっあの「メキシコ ウルトラバロック」の人か!

(フォイル ホームページから抜粋)
約8年ぶりの個展となる本展では、世界5か国、6か所を妻である建築家・尾形優と共に現地へ赴き撮影したシリーズから成る濃密な作品群を中心に構成されます。アフリカの僻地、ナミビアの砂漠に埋もれていく、かつてダイヤモンドに沸いた街の痕跡。アールデコ風の室内を埋め尽くす大量の砂は、人間の欲望が形作った「家」そのものを飲み込むかのような、抗えない時の流れを感じさせます。その他、エーゲ海に浮かぶギリシャの島に佇む白い鳩小屋、日本の遊郭や霊柩車などから見える「サムライバロック」など全6か所を、家や建築が単なる造形物としてだけではなく、そこに住んだ人の痕跡までもを写し出すような眼差しで捉え、その空間と時間に横たわる陰と光をしずかに浮かび上がらせます。

表紙にもなっているこのナミビアの砂漠に埋もれる家の連作がすばらしい。美しい青の壁と、それを侵食する白い砂。この色が美しくて飽きない。生活と性と動を包む家に、今は静寂と寂寞の砂が積もる・・・。海底遺跡のようだ。ロマンティックすぎるのかもしれないけれど心動かされる。

展覧会もやっている。11月2日まで。ぜひ行きたい。
http://www.foiltokyo.com/