Vanguard Jazz Orchestra 良すぎて泣いた

「俺は泣いた」「俺も泣いた」「あの1曲目は反則だ」「いやいや2曲目も反則だ」「神ステージだ」「インターローパーに泣いた」「悪夢がよみがえった」「もうね感動をありがとうですよ」
という声があふれる終演後。なんて均質な観客なんだ。うんうん。

このステージは単にBluenoteがVanguard Jazz Orchestra を招聘したというわけではなくて、ひとりのビッグバンド好きピアニストの女性、宮嶋みぎわさんという方がプロモーターとして熱意をそそぎ、念願かなって開催されたコンサートということを知った。
http://miggymigiwa.jugem.jp/
日本での知名度がさほどでもなく、人数が多くて招聘しにくいビッグバンドにBluenoteはあまり乗り気ではなかったらしいのだけれども、
「私の知り合いの集団だけでも満席にできる!!」
と啖呵を切って推したんだということ。(隣の席に座っていたひとのうわさばなしなので信憑性はよくわからないが、トークショウのときに聞いたのかな?)
広義にとれば私も彼女の「知り合いの集団」になるかなと思うけど、満席なんて余裕ですよ!
満席になれば来年もあるかも、とのことだったので、これはきっと来年も来てくれるだろう!!と期待して待ってみる。


  • イントロのピアノが流れ始めたとたんに会場から悲鳴のような歓声。あのさわやかウルトラ難曲のAmerican Expressのモノホンが聴けるなんて・・・。みんな身悶えしすぎだよ。
  • 「ああ・・・Dick Oattsってこういう顔なのか・・・。(普通のおじさんだな・・・)」ずっと聞いていたけど、顔が見られるって嬉しい。
  • Lead TpのNick Marchioneが良かったよ・・・。いや何がいいかってすごくウザいんだよ・・・。それがものすごくリードラッパっぽいの!!(←お前はリードラッパをなんだと思っているんだ)やや大きめの体型で常にニカニカと笑顔で、随所に手拍子を入れ(「おまえはドラマーじゃない」と突っ込みたくなる欲望にかられる)、リズムに合わせて隣の人を叩き、自分で見せ場を決めるとガッツポーズをとり、誰かのキメの部分でもガッツポーズをとり、Tpセクションをウケ狙い系アクション(ウェーブとか)チームとして仕切りまくり、暇なときは常にダバダバで人のフレーズを歌っており、ソロの終わったソリストをねぎらいの抱擁というかゆさぶりで迎え、・・・ってなんかこういうひとビッグバンドには必ずひとりはいますよね・・・?なんていうかそのウザさがすごくリードラッパっぽいんだよ・・・。(←お前はリードラッパ以下略) もちろん超うまかったです。
  • 次に出すアルバムから1曲づつ新曲をやっていたけれど、やっぱりプロでも、まだ新曲だと慣れないのか、「この曲はこういう曲なんだ!」というイメージ、表現を他の曲ほど感じられなかったなと思いましたよ。Dick Oattsが老眼鏡(??)を取り出してがっちり譜面見ながら吹いていたりとか。いや、あなたの名前を冠したフィーチュア曲じゃあないか!!おい。
  • 前に超オールドなボーイの集団が座っていたと思ったら阪大OBだった。
  • 隣の席にその超オールドなボーイたちの友達らしきひとが座ったと思ったら会社の人だった。やばい。