茨木春日丘教会(安藤忠雄 光の教会)

梅田などに泊っていると遠いのであきらめていた、安藤忠雄光の教会」。でも万博記念公園からは2駅!よい機会なので行ってみた。
コンクリ壁に、スリットで十字架を表現したかたち。地中美術館で見た、コンクリを浮かせる手法。
実際に構内に入ってみると十字のスリットからは電柱と電線と近所の屋根が見えて、構内の幅も狭くこじんまりした感じなので現実的なんだけど、写真に撮ると・・・逆光の効果で余計なものは見えず、「これまで写真で見てきたような」荘厳な、というよりもっと厳めしい、裁かれているような気分になる。実際はもっと「簡素」に近い印象だった。
「究極にシンプル」と「聖なるもの」を両立させてほしいと依頼した、との牧師さんの意図は達成されたんじゃないかな。
しかし使い勝手は悪いようで、コンクリート打ちっぱなしの構内は非常に寒く、スリットから差し込む光が温かさの頼りだったが残念ながら自分の席には当たらなかった。本当に寒かった。
「寒いでしょう、でもこれからもっと寒いんです、そして夏は猛烈に暑いんです」と言われ教区の方々の苦労がしのばれる。

二日間連続で町の教会に行ってみて、キリスト教のある生活、聖書のある普通の生活というのをはじめて感じた。ダヴィンチコードエヴァンゲリオンみたいなカルトネタでもなく、ミステリでもなく、引用でもなく、街頭のアジでもなく、「アナタハアイヲチカイマスカ?」でもなく、毎日の普通の生活の中の。キリスト教系の学校に通ったりしているとなじみがあるのかもしれないけど。人の生きるよすがなんだな・・・ということがよくわかる。建物見学に来ただけなんだけれど、昨日の結婚式ともあいまって、クリスチャン生活のほうが印象に残った。