香水の武蔵野ワークスの小冊子がすごい

気分転換とちょっとしたぜいたくに・・・。「武蔵野ワークス」の香水が届いたー。1ml(1本178円!)からオリジナル香水を買える通販サイト。(ブランドものの小分けではない)
春らしく「沈丁花」「八重桜」、「ローズクロス」やラベンダーのピローミストなどなど。これから日替わりでつけられるのが楽しみ。
http://www.azaban.com/f4s-list_1.html

通販でついてくる小冊子の内容が充実していて読みごたえある!香りの原産地へ旅行というか取材に行ったレポートなんだけれど、北海道編では北見に明治時代ミントのゴールドラッシュが起きて世界のミントの7割を生産していたとか、ブラジル移民とミントのプランテーション、香りの原料価格が国際競争で暴落していった歴史、富良野がラベンダーで培った技術をより稼げる青ジソ加工に転用したことなど・・・。ニューカレドニア編では中国・ニューカレドニアの「白檀三角貿易」の歴史や、産業の中心がレアアース採掘へ移り変わっていったこと・・・。読みやすくて面白い。
パフューマー(調香師)育成学校でのインタビューの記事で、香りに対する鋭敏さと同時に、クライアントからの要望を香りに落とし込む「コンサルティング力」が重要だという見解も面白い。「爽やかで、すっきり、パワーをもらえる香り」って要件で、じゃあそれをどの香料で表現しますか?といわれると確かに常人では「爽やかってことでミントで、パワーってことでオレンジでも入れますか?」くらいしか思いつかない。それをなんとかアレンジして、他にないと思ってもらえる香りをつくるのは本当に難しいことだと思う。。「香りに対する興味とあくなきクリエーション魂」とあるけれど本当に・・・。イメージをかたちのないものに落とす能力のすごさを感じる。