ヤスくんて呼びたい

キリンジ弟、堀込泰行氏によるソロプロジェクト、「馬の骨」のシングル「燃え殻/Red light, blue light, yello light」を購入した。どちらかというと後者が好みかもしれない。90年代風のシンセの音がちょっときつすぎて耳障りなところがあるけれど。移動時間中に堪能して、作業中ひとりの教室で鼻歌歌おうかと思ったら、ついうっかりランダムでプレイリストを流し込んでしまったようでいつまで経ってもかからない。まいった。と思ったらかかった。
普段だって兄と合唱しているわけではないから同じなんだけれど、ソロだと思うとなおさら彼の声は高く感じる。甘さのある声なので、完全なバラードよりはこのくらいのほうが味わい深い気がする。あー、つくづく自分は高めで柔らかい男声に弱い。気恥ずかしいので他の例は上げないけど。

嬉しかったのは、予想外に、クレジットに知人の名前を見つけたことだった。某廃人製造サークルで鬼のコンマスだった彼は、音楽ビジネスを学ぶためにアメリカの某音大に留学し、その後スタジオエンジニアとして経歴をスタートさせていた。「お前こんなの知らないだろう!」といって膨大なコレクションから微妙な品々を快く売り付けてくれた。誰もを陥落させるテナーソロを吹いていた彼の、かなり珍しい名前がクレジットに載っている。