松本へ

出張へいくたびに、「自分は実は旅行が好きだったんじゃあないだろうか」という気になるけれどもそれはやはり思い違いで、コスト負担の無さと目的地選択とスケジュール管理の自由度の低さが、自分の感じる「旅行における億劫さ」をあらかた掃き出してくれるからにほかならない。
しかして連れ合いは、ほとんどの乗り物から「企画外」の扱いを受け、数時間窮屈な境遇に陥るにもかかわらず旅行が好きだ。という訳で今年も旅行に連れ出してきていただいている。
新宿発の高速バスは自転車より遅く我らが大学のそばのジャンクションを通り、車内は煮え上がっている。連れ合いはipod米朝の落語を聞き、自分は「元祖・執事萌え」とされるイギリスの昔のコメディ小説を読んでいる。時々忍び笑いがこぼれる。松本に着いたら、開智学校だ。