山野ビッグバンドジャズコンテスト 過ぎる夏

お手洗いで話をしていた女子二人。
「みんなうまいよね。」
「なんであんなに毎日毎日、何時間も練習して、ほかのことほとんどしなかったのに、あれしかできなかったんだろうって思うよ。」
「ほんと、今になると、あんなに時間使ってたなんて信じられないよね。」
「あれだけ時間もつかって、人数も集めて何かするなんてね。」
「毎日何時間もやってたのに、うまくできなくて、時間があるのに、『なんか今日いきたくなーい・・・』とか思ったりして休んだりしてさ。」
「そうそう、貴重さに気づかないっていうか。」
「こないだ合宿行ってさ、吹けないんだよね、半年も離れてると・・・」
「でもちょっと練習すると取り戻すけどね」
「でも前みたいに毎日やれるようになるわけじゃないしね・・・」

涙がこぼれそうになった。