ヴァンテーヌ最終号

とうとう届いてしまった・・・悲しい。うん。休刊って言って復活した雑誌なんて、eggくらいしか知らん。好きな雑誌が廃刊になる悲しさは、マガジンハウスの奇書「Mutts」以来だ。もっとさかのぼるとMCシスターやオリーブも廃刊になったしな・・・。(ということは何か、今の中高生が読む上品なファッション誌ってのは、存在しないのか?)
最終号らしく、エッセンスを詰め込んだ、メッセージ性にあふれる編集で、編集者の想いを感じた。しかしながら、その編集者の想いと行動こそが、結果的には廃刊を導いてしまったわけでもあるので、複雑な気がする。他の雑誌と比べて明らかに広告が少ないし、(広告がとれないのか?とらなかったのか?はわからないけど)良くも悪くも「20代」の雑誌ではない。すぐに着られる、買える服ばかりが紹介されている雑誌は魅力が無いけれど、雑誌を手にとって欲しい読者層と、率直に言えば編集者の年齢がかけ離れてしまったのではないだろうか。
そうはいえ、もしヴァンテーヌがいくらかでも「CamCan」や「More」のようであったら、「こんなの違う!!」と思って買わなくなる自分は容易に想像できる・・・。あくまでファンのためを貫いたのかもしれないけれど、ひとつのファッション誌は同じ層の読者をずっと「連れて行く」ことはできないもの。受け皿となる雑誌を作れなかったのか、新陳代謝できなかったのか、悔やまれてならない。