今週の小説濫読+オモシロ軍事雑学本

  • 舞城王太郎阿修羅ガール」「みんな元気。」
    • 読前:初舞城です。さてどうなるやら。
    • 読後:年齢的にダメなのか、なにが悪いのか、正直受け付けない。なにがよいのか全然わからない。汚らしくて下品なのは仕様?わりと単純な起承転結なのだけれど、さっぱり腑に落ちない。もう1冊くらい読むか・・・。
  • 飛鳥部勝則 「冬のスフィンクス」「バベル消滅」
    • 読前:「綾織」は問題作らしいのでちょっと待機させて、図書館にあるだけのものを借りてきた。「絵解きミステリ」は「ギャラリーフェイク」とか「ゼロ」を読んでいたときからわりとスキ。なんか学がついたような気になるから(←おい)
    • 読後:「バベル消滅」まーた、おんなじタイプの主人公とおんなじタイプのヒロイン・・・。(ミステリアスな少女、子供とは思えないような雰囲気、性的な印象、でも無邪気な側面も・・・って。)と思ったら話の組み方もトリックも完全に前作とおんなじじゃん!!おい!でも1点だけ、前作と真逆の箇所があり、それに気をとられていたので見抜けなかった・・・。自分がまぬけだ・・・。「冬のスフィンクス」またか・・・。またこういう女が出てくるのか・・・主人公も似たタイプでやっぱり好感持てないし、いいかげん飽きてきた。表紙をみるかぎり「綾織」もそれっぽいしな・・・・。また作中作っぽいものが出てきたし、またこの中の人物描写がトリックなんだろうな・・・。

あんまり読み続けるエネルギーがわかないよ。非お気に入りが確定。というか読了せずに返却決定。

そして今回の注目はコレ。

新刊のところにあってなんとなく手にとって見たらこれが面白い。世界各国の、いわゆるレーション(携帯食料)をわけてもらい食べた記録。(筆者は紛争地域を取材する記者)
なんとなく「給食」「機内食」にも通じるキッチュな面白さ、お国柄。そして戦闘糧食である制約。(高カロリー、限られた調理方法、携帯のしやすさ、ゴミの処理のしやすさ、おなかいっぱいになってはいけない、等)

    • アメリカのはとにかくマズイらしい
    • フランスのはやっぱりおいしそう。メニューをみても「ゼリー詰めチキン、ビーフサラダ」「牛肉のマスタードソース、肉と野菜のシチュー」「羊のシチュー、ボロニア風ヌードル」(全部缶詰だが)とか、そそります。
    • ウクライナ、いくらなんでも一食に「レバーパテ400g」は・・・。しかも3食ともレバーパテかコンビーフ・・・。
    • ドイツのソーセージとパテがおいしそう。
    • フィンランドの糧食には毎日ツナサラダが入っている。(地中海風、ボロニア風・・・でも毎日ツナサラダ)
    • 日本の缶詰食には毎回「たくあん」(極厚切り)がついている
    • 非常食(飛行機等に搭載されているもの)には「希望を捨てるな」「救助は向かっている」等の励ましメッセージが・・・。励まされる日が来ないことを祈りたい。

その他、戦地、被災地の難民に渡される食事や、軍艦内での食事など、人間が非常時に何を食べているかを考えさせられる、かつ単純に楽しい、あたり本。