DEATHTOPIA 廃墟遊戯
発刊当時から眺めていた写真集。ハンディ版が出ていたのでついに買ってしまった。
- 作者: 小林伸一郎
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/01/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
鉱業廃墟の機械を、緑青(というか塩化銅とか硫化銅と思われる)がおおう、鈍色と緑の対比であるとか、崩れた建築物を押しのけて室内植物園ができていたりとか、魅力は主に色彩と光の強いコントラストによって成されている感じがする。いじってるんだよ、いじってるからこんなに綺麗にみえるんだよ、と思おうとしてみても、見ほれてしまう。
ところで、小説を読んでいて、舞台が全くイメージできないときほど味気ないことはない。今読んでいる「血と暴力の国」なんかも、その「アリゾナの砂漠」であるとか(車で数時間で行ける砂漠地帯ってどんなの?そこに流れる川ってどんなもの?)ほとんど舞台、背景がイメージできなくてツラいものがある。私があまり映画を見ないからかもしれないけど・・・。こういう写真集を見ることで、頭の中の描画用素材が増えていくとしたら、それもいいかもしれないなぁ。