社会起業家関係
借りた本とメモ。増やす予定。SRIとかCSRというか、それは関係なくて、なんというか、親を理解したい試みのひとつ。
事例においては特に社会起業を始めたきっかけと背景が気になっていたのだけれど、思ったほど60年安保、70年安保やフランスにおいては5月革命のような運動にルーツをおいていることはなかった。というかほとんどなかった。それが意外だった。
- 「未来を変える80人 僕らが出会った社会起業家」シルヴァン・ダルニル&マチュー・ルルー 2006
同年代のフランス人の若者2人が、世界中の社会起業家80人を(あらかじめ予定していたり、会った人に紹介してもらったり)インタビューして回る企画。紹介例は洗剤のエコベール、合鴨農法(日本代表)、天敵による害虫駆除、グラミン銀行、アメリカン・アパレル(この会社が社会的企業だとは知らなかった)、ドミニ・ソーシャルインデックス、クリチバの都市開発等。興味深かったのはデンマークの大規模工業地帯の取り組み、
- 「ソーシャル・アントレプレナーシップ 想いが社会を変える」谷本寛治・唐木宏一・SIJ 2007
日本の事例紹介とインタビュー。フェアトレード、訪問介護、病児保育、障害者の就労支援等。病児保育NPOとして注目されている「フローレンス」の社長が自分と同い年であるのに気づく。「社会に対する憤りのようなもの」という言葉が、同い年の元ITベンチャー社長から出てきたことに驚きと喜びを感じた。また訪問介護のかたの「私たちいいことしてるのよね、っていう自慰みたいなことをみんなでやっていてもしょうがない」というコメントが印象深い。他の人も基本同じことを言っている。
これに載っていたことじゃないけど(日経マガジンで紹介されていた)、いま日本一美味しいと言われるワイナリー、ココファームの経営者が言っていた「同情では2度目は買わない」というコメントを思い出した。
- 「ソーシャル・ベンチャー概論」