福満しげゆきがキている気がする・「僕の小規模な失敗」


なんとなく気になっていた作家。先日江古田駅前の書店でずらりと平積みになっていたけれど、そこ以外では大型書店でも「うちの妻(略)」しかなかったのでなかなか読めなかった・・・。今日また江古田まで行ったのでやっと買う。
僕の小規模な失敗
・・・思っていたよりさらに陰気だった。でもいい。どうして、どうして学歴や能力のラインからはじき出されそう!というときにマンガにかけてしまうんだ!そこがなにより間違いだろw!すばらしく陰気臭く、ひがみっぽく、時々われに返って自省的になるのが的確なんだけどどうにもなってない。でも、「それをネタにしてしまう」。でも、「笑いに昇華できている」かというと、全然できてない。そこが妙で、漫画家って興味深い。これが小説だったら、ドロドロの私小説系青春モノってうんざりなんだけど、マンガだとなんとなくアリかなぁと思ってしまう。
うちの妻ってどうでしょう? 1 (1) (アクションコミックス)
この人の女性の書き方は、吾妻ひでおに似ているなーと思ったら帯の推薦文を彼が書いていた。なんか縁あるんだろうか。何が似ているかといっても・・・足が太いところと、女性を「得体の知れないもの」みたいに書くところかな?得体の知れない、ってことはつまり「接触していないからわからない」からで、恐怖心と軽蔑と劣等感のないまぜになったようなものが表れている。ストーカー的になってしまうほど好きだった彼女が妻になってもやっぱり得体の知れないものらしい。がんばれ。