矢野顕子リサイタル@調布

初めて矢野顕子のライブに行ってきた。親のどちらかが好きで、物心ついたときくらいから聴いていたんだけれど、生で聴くのははじめて。だからか、1曲目の「BAKABON」でその声を聴いたとき、くわぁぁっと体が熱くなって、ごぼごぼと涙が出てきてしまった。自分でも驚いた。
技術力の高さ。超訳的アレンジメント。イントロだけじゃあ、なんの曲なんだか全然わからず、兢々とする。「矢野顕子世界の名曲コーナー!」といいながら何かカントリーの曲をやっていたけど、このイントロ部が、ぞっとするほどかっこよかった。選曲は比較的、はっぴいえんどが多め。「夏なんです」が聴けてうれしかった。ライブ中、よくしゃべる。適当ではないところと境界線くらいの、ゆるい自然体。「次の曲、なんにしよう・・・やっぱやめようか?!いや、言ったことは、やらなくちゃ、ね」なんて言っているので、ライブ版に収録されていた「あー、キーが違っちゃった!いけない」なんていうのも、たまにではなくてどうもいつもらしい、というのがわかった。

後半は10月に発表される新アルバム「akiko」からの選曲で、「みんな、『どうしちゃったの?』って言われるかもしれないけど。」「でも、全部聴くと、どうして『akiko』ってタイトルにしたか、ってわかってもらえるかも。」なんて言っていた。なんでだろう。昔のイメージを変えたい?それとも、好きな人でも、できたんだろうか。