最近借りた本 本谷有希子特集

近所の図書館はコレを揃えてくれてるみたいなのでががっと借りてきた。感想はあとで書く。

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 2005

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

山本直樹の表紙イラストがすばらしい!もうこのまんま漫画にならないかな。雰囲気とか結構合うと思うのだが・・・でも山本漫画の女性はこんなベラベラしゃべらないけど。
ホラー漫画描きの妹、清深の「おねえちゃん、おもしろすぎるよ!」にはぞっとした。先月の日経マガジンでは、永作博美氏が、彼女の演じた兄嫁についてコメントしていたので、それを想像しながら読むのも楽しい。
強烈な自意識とその現実とのギャップが、果てしない悪意を生んでいく、という主人公の「澄伽」が、ちょうど同じタイミングで読んでいた宮部みゆきの「名もなき毒」原田とそっくりで驚いた。兄への確執も、憧れの仕事についての妄念もまさに同じで・・・似たような人物が、異なった破滅をたどる様、そしてどちらも結局、周囲を破壊しつくしても、保護者を失っても、変わることがなかったのが痛ましい。

「生きてるだけで、愛。」 2006

生きてるだけで、愛

生きてるだけで、愛

「遭難、」2007

遭難、

遭難、

偏路」2008

偏路

偏路

「腑抜けども」と同じく、演劇娘の都落ちモノ。