ネオ・トロピカリア ブラジルの創造力@東京都現代美術館

チケットをもらっていた展覧会、やっと行く。現代美術館、高校生以来の訪問。遠かったことばかり記憶にあったけどやっぱり遠かった。さむひ。
全体としては参加型の展示が多く、知っている作家は一人もいないのに大満足、満喫。ブラジルの建築めぐりとか、いつかやってみたいな。

お気に入り展示↓

  • エルネスト・ネト 19mの吹き抜けを使った立体展示。天井から、ストッキング・ネットにプラスティックビーズ(枕の中身)をつめたものを垂れ下がらせて、アリの巣穴のように形作っている。上から見ると、アリの巣穴かつららのように、下から(寝転がりながら見られるところも良い)見上げると鍾乳洞のように見える。ナウシカの「腐海の底」のようでもある。
  • リジア・パペ 「Tteia 1 C」 金色の糸をピンの間に繰り返し結んで作られた、糸の彫刻。天井から床に二本の四角いブロックが交差しているように見える。光の当たり具合によって見えなくなったり、また美しいモアレが見えたりする。
  • エリオ・オイシチカ 「パランゴレ」 いろいろな布、フィルムを鑑賞者がかぶって、「色に包まれる」を体験する展示。ゴミ袋のようなカラーフィルムシートにすっぽりくるまって、ヘッドフォンで音楽を聴いて踊る。かなり楽しかったのだが私以外の人はおそるおそる布を頭にかけてみるくらいでしっかり満喫していなかった。約2mの踊る青いビニールフィルム(私)はかなりおかしい眺めだったらしい。
  • リナ・ボ・バルジ 「サンパウロ美術館」ほか ピロティが印象的な自邸がうらやましい。
  • アナ・マリア・タヴァレス 「通風孔<ビラネージに>」 CG作品。限りなく続く無人の回廊、ガラスと階段で構成された迷宮を巨大スクリーンに映し出す。悪夢的ながら魅入られる。ゆっくり視点が移動しているので、何かリフトに乗ってこの迷宮を自分が移動しているような気がする。「BLAME!」とか好きな人は悶絶。