パレスホテル休館

丸の内のパレスホテルが建て替えのため1月31日から休館との新聞広告が出ていた。

株式会社パレスホテルは、1961年10月の開業以来47年にわたり営業して参りましたが、2009年1月31日(土)をもちまして、建替のため丸の内のホテル棟およびオフィス棟を一時休館いたしますので、謹んでお知らせいたします。
http://www.palacehotel.co.jp/news/news01.html

これを見て思い出したのは自分が大学3,4年のころアルバイトをしていた、同じく内濠のそばの古いホテル。戦前からの歴史あるホテルだったけれど、空調など設備の老朽化が激しく(いろいろなところから変なにおいがしてしまったり、冷暖房の効きが悪かったり、窓の立て付けが悪かったり・・・)、建て替えを断念し閉館となった。最後の営業日がちょうど同じ、1月末だった。
今でも時折、最後の営業日の夢を見たり、もう使われなくなった店舗の片づけをする夢を見る。千鳥が淵を歩くと、どうしてホテルが見えてこないのか、おかしいような気分になる。
桜の時期の猛烈な忙しさ(トイレも行けない、行列が切れない)の思い出、垣間見た上流階級、味を占めてしまったおいしいものたち、きっぷのよいマネージャー、仲の良かった従業員の人々。
建て替えることの出来なかったホテルと、建て替えることのできたホテルの違いはなんだったんだろう?事業計画?資金調達?銀行との関係?と悔しい思いはするものの*1、新しくなったパレスホテルも、これまでのファンと従業員の人の想いが受け止められる場となってほしいと思う。少しうらやましい。

*1:昔は「あそこもやばいらしいよ!」と言い合っていた