擬似家族憧憬×オタク趣味「宇宙家族カールビンソン」

宇宙家族カールビンソン (1) (講談社漫画文庫)

宇宙家族カールビンソン (1) (講談社漫画文庫)

日曜日のご近所コースは、中野通り→薬師ふれあいロードの「ミルズ」で中古家具を見る→中野ブロードウェイの3階で漫画と中古CDを購入(+新刊本はあおい書店、ありふれた中古本はブクオフ、CDが足りなければディスクユニオン)→ブロードウェイ地下で肉と生活用品購入→帰宅 というのがここ3年くらい定番になってきた。あと中央図書館が入ったり。こういう週末の過ごし方が20代としては基本だと思うんだけど上の世代は違う感覚なんだろうか。

さておき中学生くらいから大好きだったコレをやっと覚悟決めて大人買い。「5年の科学」であさりよしとお氏に開眼してから・・・20年経ってるのか・・・。はぁ(遠い目)。絵が変わっていないところがすごいですね。

あらすじ(Wikipediaより抜粋)宇宙を旅する異星人の旅一座の宇宙船が、未知の宇宙船と衝突事故を起こす。大破して惑星アニカに墜落した未知船の救助に向かう一行だが、生き残っていたのは両親の犠牲により生き延びた赤ん坊ただひとりだった。彼らはその子の母星からの救助が来るまで惑星アニカに留まり、その子の家族を演じて成長を見守る事にする。そして4年の歳月が流れた…。

普段、宇宙人たちの日本SF・アニメ・特撮に関するウンチクを聞いていると忘れそうになるけれど、この世界(惑星アニカ)そのものが地球人の赤ん坊、コロナちゃんのためだけの「舞台」という設定であることがこの作品をSFにとどめている。謎の大ネズミ「おかあさん」と謎のロボット(←伏線バリバリ)の「おとうさん」の暖かい擬似家族育児を楽しむもよし、裏事情知りすぎの人物による日本アニメ・SF・特撮批判を楽しむもよし(パロディ多い)。深い過去を抱えているけれどそんなところ全然見せないぼんやりロボット「おとうさん」と、殺し屋といいながら実はやさしいライカがお気に入りだったなー。

全然関係ないけど同時期に読んでいた「がらくた屋まん太」と並んで大好きな漫画だった。うーん、「まん太」も揃えるか。