ステンドグラス御殿

連れ合いの実家の改装が完了し、一段落ついたとのことで、お招きいただいた。
連れの母上は20年来、ステンドグラスの製作を趣味にしており、今回の改装で家の随所に作品が組み込まれることになったとのこと。
四季の花をかたどった窓飾り、鏡、ランプなど数十件が家中を彩り、またダークブラウンの床とアイボリー色の珪藻土の壁が華やかなガラスを引き立てている。趣味の力で「家」なんていう大きなものを組み替えてしまう、ということができるんだなぁと、少し感動した。「痛車」なんていうのも、趣味で生活空間を塗り替えるっていうところでは近いけど、「痛家」ってまだ聞いたことないしな。やっぱりものづくり系の趣味ってすばらしい。自分はあと20年かけて家中を美しくできるような趣味がなにか見つかるだろうか。

あちこちにちりばめられた世界各地のおみやげのかざりもの、陶器やガラスの香水瓶などがハズシになっていてそれがまたよかった。旅行のおみやげ物がたくさん飾ってあるのは、雑然とした感じになるのでインテリア・デザイン的にはあまり美しくないかもしれないけれど、中高年の人の家にたくさんのおみやげ物があるのは豊かな人生を感じさせて温かい気持ちになる。親戚の集合写真とか、手紙とか子供の絵なんてのもいいな。