恋愛小説強化月間挫折(漫画に移行)

恋愛小説を読もう強化月間は速やかに挫折しました。
・・・どうして自分の時間を使ってこんな楽しくないことをがんばらなくてはならないのだ・・・。
苦痛だ。つっこみのない世界は苦痛すぎる。

というわけで読書のほうはさっさとお気に入りのものや新規開拓を再開し、ただし漫画で恋愛ものを探すことにした。
TSUTAYAで借りてきたラインナップ→

クローバー 1 (マーガレットコミックス)

クローバー 1 (マーガレットコミックス)

主人公の恋路よりも、主人公が働く日系ホテルチェーン会社のほのぼのっぷりのほうが面白くてたまりません。
1998年初版だが、主人公は「短大卒2年目、一般職正社員」だったりする。一般職正社員!もはやトキ。
会議があるとそのあとのお茶や灰皿(!)の片付けに「女の子」が呼ばれたり、仕事始めの日は女子社員は振袖だったり、そもそも女子社員は基本縁故入社だったり、社内運動会は必ず秘書課が決勝まで勝ち上がることという暗黙のルールがあるとか、年賀状のあて名書きは相手の会社のランク別に「毛筆→ペン字→シール」と手抜きになっていくとか、さらに受け取った年賀状に「あたり」があるかどうか探す、という仕事が存在するとか・・・。
いやー・・・ドリームの世界のような気がするけれどいまどきこんな会社本当にあるのかな?!つぎつぎ明かされていく社内ルールにワクワクしてしまう。
恋路はといえば、年上の彼氏かつ上司であるところの柘植さん(29)のほうに共感・・・というか同情してしまう。ヒロインの言動は仕事にも恋愛にも幼稚だし・・・
社内恋愛なのに主人公はダダ漏れにしてしまうし、仕事はできないし、仕事でミスして叱ったら「優しくない」とか言われるし・・・。バレないように頑張ってるのにね。ご同情します。

潔く柔く 1 (マーガレットコミックス)

潔く柔く 1 (マーガレットコミックス)

まさか少女マンガで叙述系ミスリーディングを仕掛けられるとは思ってもみなかったので大変驚いた。一話めは意味がわからずぽかんとしてしまった。説明の少ないやや飛躍した感情表現と性描写の軽さ(重要度の低さ)が興味深いけどこのあたりいまどき風なのだろうか。男女をしりとりのようにつないでいく群像劇システムはキャラクターの多面性を描けるので面白いし、読者に「自分と似ている」人物を探させるのにも効果的かもしれない。絵が下手なのが残念。