1月に読んだ本まとめ。

残念ながらハズレが多かったかな?このなかで1冊なら「君の望む死に方」かな。

1月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2609ページ

Rのつく月には気をつけようRのつく月には気をつけよう
石持氏のホワイダニットは好きです・・・でも・・・喰いタン?wそれにしてもこれはちょっと強引すぎじゃないですかね?安楽椅子だからとはいえ言葉に頼りすぎな感じ。ぎんなんとかほとんどいいがかりだよ・・・。頭の中で完結しすぎて検証がない感じ。ただこんな飲み会をしてくれる友達がいたらいいなぁと思う。
読了日:01月31日 著者:石持 浅海
食堂かたつむり食堂かたつむり
ていねい手仕事でアルケッチャーノ的地産地消フレンチでナチュラルおしゃれカフェで森ガールで食育で母と娘の確執と愛情で予定調和で・・・。あっけにとられるほど自己中心的、自分しか見えていず自分の満足のために料理をし、結局思い込みの世界からほとんど出ることのないまま終わる世界、それを予定調和で終わらせる不気味な世界。奇跡が起きる理由は主人公が丁寧に料理を作るからですか・・・?ざくろカレーでも?納得はいかない・・・。料理が意外と(マクロビとかじゃなくて)肉肉しいところだけがいい。
読了日:01月30日 著者:小川 糸
夏の最後の薔薇夏の最後の薔薇
軽やかで巧妙。ミステリ・ガジェットや叙述にうんざりしていた自分を、あっさり小足払いで投げられて一本負け、そんな爽快感がある。ただし短編全てが「浮気が発覚」という状況なのは既婚者としては精神衛生的に困る。
読了日:01月23日 著者:連城 三紀彦
失踪症候群 (双葉文庫)失踪症候群 (双葉文庫)
ミステリじゃなくてノワールだと思えばいいのかな?「あいつら」残忍さと比べての蛇の男や斡旋屋達小悪党の情けなさ悲しさが、人間の悪意をえぐる貫井節。でも「おにぎりがおいしかったから」はちょっとな…。
読了日:01月23日 著者:貫井 徳郎
君の望む死に方 (ノン・ノベル)君の望む死に方 (ノン・ノベル)
面白かった!「凶器もいろいろ準備した、偽装工作もばっちり、早く俺を殺しにきてくれ!」という被害者候補と慎重すぎる殺人犯候補のモタモタが楽しい。ありえない設定をたっぷりのサラリーマン・ディティールで包んで妙なリアリティを出しているのも楽しい。立志伝中の社長とエリートって、経済学上の人間のようで、ミステリ向きなんだなと思った。結末はあれでよいと思う。前作を知らずに読んだけど楽しめた。技術うんちくが長いところが岡嶋二人風。
読了日:01月07日 著者:石持 浅海
兄の殺人者 (創元推理文庫)兄の殺人者 (創元推理文庫)
読了日:01月04日 著者:D・M・ディヴァイン
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)
作家が巻末で自分の後輩作家とネタの掘り下げをニヤニヤ語るようなミステリは閉塞的でもうダメだと思う。
読了日:01月04日 著者:綾辻 行人
プリンセス・トヨトミプリンセス・トヨトミ
いい意味で荒唐無稽、見知った地でこういうむちゃくちゃが書けるのが小説のいいところ。ひょうたんの連鎖と集結のシーンがよかった。旭さん濃い設定の割りにあんまり活躍しなかったなーとか大輔は女の子でいいのかとか・・・。そのへんはイマイチだった。
読了日:01月02日 著者:万城目 学
塔の断章―ここにミステリ宿る (講談社ノベルス)塔の断章―ここにミステリ宿る (講談社ノベルス)
「はい、ここミスリーディングね!」「はい、ここ寓意ね!」みたいな・・・フェアというかあざといというか・・・。メイントリックの納得感はないなぁ。もうこの作者は読まないかも。
読了日:01月01日 著者:乾 くるみ

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