2月に読んだ本

密室/閉鎖環境モノリンクで読んでるな・・・。石持浅海はいいな。無茶な設定と、「真面目にやってるのになんでこんなときに限ってこんなことが起きちゃうの?!」という真面目な人の焦りに妙なおかしみがあって好き。
でも今月ベストは「安藤忠雄 光の教会」。
3月はノンフィクション&実学に集中しようかな。忙しいと逃げがちだけど。。。

2月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3095ページ

レベル・セブン―第七地下壕 (1960年)レベル・セブン―第七地下壕 (1960年)
「シェルター 終末の殺人」のなかで紹介されていて興味を持ちました。時代の雰囲気としては阿部公房的な・・・。書き方はやや安直な感じはあるものの、主人公の意識が不適応から特権意識へ、そして最後では・・・と移り変わっていくさまが悲しい。ところで地下4階で働いている自分としてはかなり呼んでいてつらくなってしまった・・・地下こわい。
読了日:02月27日 著者:モルデカイ・ロシュワルト
レベル・セブン―第七地下壕 (1960年)レベル・セブン―第七地下壕 (1960年)
読了日:02月27日 著者:モルデカイ・ロシュワルト
月の扉 (光文社文庫)月の扉 (光文社文庫)
読了日:02月27日 著者:石持 浅海
そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)
密室と殺人そのものが基本的にはつながっていない状況が面白い。魅力のないキャラクターや物理的な仕掛け、後味の悪さにも耐えうる、独創的な状況設定が楽しい。
読了日:02月27日 著者:岡嶋 二人
五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)五声のリチェルカーレ (創元推理文庫)
叙述にかなり飽きていたので、「あぁよくあるXXXXXね、XXXXと思わせておいて実はこっちってネタでしょ、一目瞭然だよ」と思わされ、そこを突かれてかなりやられた!複雑。技法として面白く、一見あからさまに見える複線や象徴も多様な意味をもって書きほぐしており、描写もたくみ。ストーリーとしては後味が悪いけれど気にならないくらいよかった。マニア向けなのかな・・・。
読了日:02月17日 著者:深水 黎一郎
トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)トスカの接吻 オペラ・ミステリオーザ (講談社ノベルス)
読了日:02月17日 著者:深水 黎一郎
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)
コロンボ・古畑のような、犯人と探偵のバトルもの(倒叙)として面白く、かつ「倒叙モノ」として惰性で読んでいると予想しない方向から裏切られる。やられた。動機はいいと思う。探偵では他に見たことがないほどひたすら不気味で強力な探偵(ヒロイン)が強烈。まったくかわいくないけど、いいのでしょうか。もう少し萌え要素あって怖カワイイくらいでもいいと・・・
読了日:02月17日 著者:石持 浅海
シェルター 終末の殺人 (ミステリ・フロンティア)シェルター 終末の殺人 (ミステリ・フロンティア)
初三津田。小細工系トリックとホラーマニアネタが長いなー・・・。と辟易しながら読んでいたけれど、最後の最後はよかったと思う。いや作者と同名の主人公がクローズドサークルっていう時点であそこまでは読めるじゃないですか。でもあの切り返しが「そもそも、起きた【殺人】って何だったのか?」を切り返して問うところは、連城の傑作「造花の蜜」を思わせた。ミステリでは当たり前のこととして軽く描写されがちな、「人を×してしまった」ことの恐ろしさ、ショックを感じさせるところがいい。(トリックへの感想じゃないけど・・・)
読了日:02月06日 著者:三津田 信三
光の教会―安藤忠雄の現場光の教会―安藤忠雄の現場
一度行ったことがあるけれども、行って読んでよかった、そしてこれを読むと必ずもう一度行きたくなる!アーティスティックな建築家に建築を依頼すると実際どうなるのか?を傍から見た淡々とした書き味でつづった群像劇的ドキュメンタリ。「ひらめかない!」ってそれでいいのかよ!の設計編、はややかったるいけれど、施工が始まってからの怒涛の展開は現場感があってたまらなく面白い。IT業界に置き換えて、施主→クライアント、建築家→独創的な製品、施工業者→SIerとすると理解が深まる。。。w
読了日:02月05日 著者:平松 剛
東京マラソンの舞台裏―東京を3万人が走るまで東京マラソンの舞台裏―東京を3万人が走るまで
ラソンというよりは「12万人が応募、3万人が路上を走る!」という超巨大イベントの企画運営本。「ボランティア(をするひと)もエンターテイメント(楽しみを見出してやっている)」というボランティア委員長のことばが新鮮だった。東京マラソン、ぜんぜん興味なかったけどこのお祭り行ってみようかと思いました。
読了日:02月02日 著者:川端 康生

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