自分が正常を示す針になろう

月曜日から通常通り出勤しています。
自宅待機、在宅勤務とも言えない程度に会社に行けてしまう条件なのが微妙なところです。
通勤方法が交通事情と混雑状況に応じて日替わりで替わるのが驚きです。通勤に新鮮さを感じている。
あと2年振りくらいに自転車にのりました。もう使わないだろうと思ってほったらかしていた自転車で通勤しました。ごめんよ自転車。自転車の機動力すごいよ。今週末整備してあげよう。

会社に行っていて一番しんどいのは、というかこの3日ほど一番しんどいのは、人の会話が聞こえてくること。会社だけではないけど。
2タイプのあんまり聴きたくない会話や書き込みがある。
「ほんともうヤバいよ、東京も汚染されてる、政府は情報隠してる、もう要人は国外退避済みだよ」みたいな陰謀論煽りと、逆に「情弱www XXX はそもそもXXXなんだからXXXくらいでxxxになるわけないじゃない」みたいなの。どっちも、「他の人は自分より情報と判断力が劣っている」ということを前提にして自分の安心を得るような方法。そういうのを聴くのがしんどい。これらに曝されないためだけに自宅勤務したいくらい。

正直、情報が脅威としかいえない。というか情報以外の脅威は純粋な余震だけ。自分の欲しい範囲のものは今のところ本当に足りないことはないし、暖房をやや我慢しているくらい。カップ麺がないなら生鮮食品が普通に買えるしね。でも変な話を聞いたり、買物に行って「水売り切れ」とかのお知らせを見たりトイレットペーパーや生理用品が買い占められているのを見たり、オフィスで突然「トイレットペーパーを自宅に持ち帰らないでください」という貼り紙が出てきたりするとなんとも不安がよぎる。

UsteramやTwitter、最初本当にすごいなと思ったけど、いまはもうさらされすぎないようにしてます。

Twitterで便利だなっと思ったのが、路線や駅名を検索すると運行情報がだいたいわかること。止まったらだいたい「止まった」って言っている人がいる。
自分のTweetが有益な情報になるように、停止情報つぶやいてるけど、「止まった」っていうことだけじゃなくて、自分が無事に電車に乗れたら、平常運行している、無事に(混雑に圧殺されずに)乗れる、ってことがわかったらそれもつぶやくようにしてみています。
「異常だ、普段と違う!」という情報だけ出すと、観察してみると全体が異常なように見えてしまう。
でも、沢山のひとの理性や努力のもと、普段通り動いているものもある。そういう「普段の状態」の観察情報がないと、スパイクの値だけを観測しているみたいになってしまう。

ITインフラの世界でトラブル起きた後にシステムの状態観測的なツールを走らせても、通常の値がわからないと意味ないし、直ったのかまだ異常なのかもわからない。
日常Tweetを不謹慎と感じてしまう気がするのを打ち消して、むしろ「ここは平常運行」「東京は無事」というのを発信していくことで、デマや買い占めを落ち着かせる効果があるんじゃないかな。