マリア・シュナイダー オーケストラ @ Bluenote Tokyo 2012.12.17
初夏の初来日発表から半年、9月7日に先行予約して三ヶ月・・・とうとう、Maria Schneider Orchestra が日本に来たーーーーーー!!!!!!!
やっぱり初日に行って、自分の拍手で迎えたかった。12月に入って入院してしまったときはもうダメかと思ったけどガッチリ2セットとも聴いてくることができました。
1st セットリスト
- Concert in the garden (From "Concert in the garden")
- Gumbo blue (From "Evanescence")
- Evanescence (From "Evanescence")
- Sea of tranquility (From "Allegresse")
- El viento (From "Coming About")
- Over the rainbow (From "Live at the Jazz Standard ~ The days of wine and roses")
2nd セットリスト
- Last season (From "Evanescence")
- Dance you monster yo my soft song (From "Evanescence")
- Green peace (From "Evanescence")
- Choro Dancado (From "Concert in the garden")
- Cerulean skies (From "Sky Blue")
- My ideal (From "Live at the Jazz Standard ~ The days of wine and roses")
- Sky Blue (From "Sky Blue")
1st はConcert in the garden から。このアルバムから「『繊細な美しさ』がもう行くところまで行ってしまったんじゃないか?」という気さえしていたタイトル曲でライブが始まり、魔法のように会場の空気が変わった瞬間といったらなかった。誰もまねできない、他のバンドにもない、Maria Schneider Orchestra が本当にやってきたんだ、ということを実感。このアルバムはヴォーカルを取り入れているのでやらないかな?と思っていたけれど、居ないヴォーカルがアコーディオンと絡まるのが聞こえてくるようだった。(友人曰くBsのScott Robinson がクラリネットで入れていたのでは、とのこと)続く2曲をEvanescenceから、トリをEl Vientoと、後半は初期の熱い曲で締めてました。このバンドにアンコールに使うような曲はあるのか?と思っていたら「Live at the Jazz Standard」から持ってくるようですね。
2ndのなんという選曲・・・。みんな大好きEvanescenceの人気曲連発!アマチュアバンドが取り上げることも多い曲だけど、ずっと聴いてきた思い出深い曲だけに「これが本物の Last Seasonか...」「これが本物のDance you monsterか...」「これが本物のGreen peaceか...」と圧倒される。(もちろん曲名コールのたびに歓声っていうか悲鳴。VJOのときとおんなじだな)何をもってして「本物」になるのかは聴いていてさっぱりわからないわけだけれど、強いて言えば「ずっとほぼ同じメンバーでやっているから」 なのかな。。個人的にはGreen peaceで落涙。
後半はSky Blue から。アコーディオンは本当にMariaの曲に不可欠になったのを感じる。(どれだけ木管の厚みを増すんだ?!)そして、Mariaの足下に「Bird call」と書かれた箱が置いてあるのを見て期待していた・・・Cerulean Skies。日本で、日本のファンと一緒に聴けて嬉しかったといえばこの曲に尽きる。(去年Jazz Standardで聴いたので)美しくて美しくて、「本当に『演奏されうる』曲なのか?!」と思ってしまうこの曲が演奏されているのを聴けるのは感無量。Maria, Rich Perry, Ingrid が鳥の笛を吹いていました。言わずと知れた大曲なんだけれど、全く冗長さを感じず、転換のたびに違う景色が見えてくるような体験でした。Donny McCaslin (ts) の渾身のソロのあと、クライマックスに移る部分で涙がボロボロ。
1stの構成を見るかぎり、本当はCerulean Skies が最後の曲で、My Ideal がアンコールっぽかったけれど、Cerulean Skiesで「最後の曲です」と言うのを忘れていたのか、My Ideal のあとさらにアンコールがかかってしまい、「じゃあ何にする?Sky Blueにする?」とメンバーに言ったのを観客席が聞きつけて大歓声。Cerulean SkiesとSky Blueを両方楽しめるなんて、1日目からこんなにサービス満点でいいんですかこれは。聞き終わったあとはもはや恍惚と言うか呆然と言うか魂の抜けたようになっておりました。
会場は月曜であるとか全く関係なくぎっしりで、特に入れ替えのときなど「こんな混んでるブルーノート見たことない」というくらい。音楽業界人、プロミュージシャン、学バンド関係者だらけだったのでは?なんか見たような顔がちらほらと・・・そしてそこらじゅうで「あれ、久しぶり〜」の声。ここは同窓会会場か。そしてそこらじゅうで「今日と明後日行く」「今日と明日とクリニックにいく」「木曜以外全部行く」「ボーナスをつぎ込んだ」「もう金がない」の声。うん、みんな同じこと考えてるね。つぎ込んでますね。
2ndセットのあとは受付フロアでサイン会をやっていました。(CD持ってきておいてよかった!先月のConcertgebouw のときもやっていたのでちょっと期待していた・・・。)ここでMariaやほかのプレイヤーとちょこっとお話もできます。
ここから先完全に自慢なんだけど、サインをもらうとき「去年のThanksgivingのJazz Standard のライブに行きました!」と連れと一緒にアピールしてみたところ、「あ、結婚式に"Pretty load" 使ったって言ってた人?そんで今度子供できるってメールくれた人?!」と言ってくれた・・・うわああああ、覚えててくれた・・・! ファンレターって、送ってみるもんですね。隣に居たIngrid Jansenに「ねえこの人 "Pretty load" で結婚式やったんだって!」とも言ってくれてそっちでもサインもらったり。彼女も二児の母なんだそうだ。そういえば去年のライブのとき、MariaがMCで「Ingridはもうすぐ赤ちゃんができま〜す」と言っていて、Ingridに「もう、そういうこと言わないの!」って言われていたなあ。。(ツンなIngridをMariaがいじるのが面白かった)