借りた本いろいろ
地域図書館に行くと、「ちょっと前の話題作」がいっぱい入ってる。ちなみに「ちょっと前の話題」の指針は、本の雑誌「ダヴィンチ」と本屋の平積み状況。
「チョコレートコスモス」恩田陸 2006
これは思いっきり「ガラスの仮面」!そして、無茶苦茶おもしろかった。
さあみんなで「佐々木明日香・・・なんて恐ろしい子」とつぶやこう。
「となり町戦争」三崎 亜記 2004
面白いんだが・・・設定の面白さ > 表現、なんだよな、(語りつくされているみたいだけど)。
「恋はさじ加減」「愛の保存法」平安寿子 2006
ううん、もうすっごいダメだ。料理とからませた恋愛連作短編、なんだけど、「恋愛」と「食い物」なんてダイレクトなものをそのままダイレクトにつなげた、料理で言うならば「マグロのサクをブツ切りにしてしょーゆをかけたもの」くらいのレベル感。いやそれはマグロに失礼か。なんにしても、もうちょっとひねれよ!「食わず嫌いはいけないよね」とか「人それぞれ好みってあるよね」とかが「共通する結論(オチ?)じゃ、、あんまりだ。それと、出てくる人間、特に女の浅ましさにげんなりして、両方とも2話で放棄。これだったら田辺聖子とか読むよ。
「むかしのはなし」三浦しをん 2005
連作短編。で、話と話に微妙なつながりが徐々に見えてくるタイプ。そういうのはスキだ。それぞれの短編にはそれぞれモチーフとなる日本の昔話があり、そしてなぜこの本のタイトルが「むかしのはなし」なのか・・・。誰かに向かって語られる、かつ記録される予定の、一人称で統一された形式、というのも面白い。
最後の「桃太郎」には「まほろ駅」の行天の類型と思しき男が出てくるけどその印象が一番強いというのはちょっと心配。(似たような人物に入れあげる作家は心配だ)読後感は微妙。でも、「あれ、あの話ってほかとつながってたっけ?」と気になってもう1度読んでしまう。「ディスタンス(織姫と彦星)」は孤立している気がするんだけれど、どうなんだろう。「ロケット(花咲か爺さん)」も独立した話かな?タイトルが「ロケット」だから?まぁとりあえず三浦しをんはもうちょっと続けて読んでみよう。
チェンジメーカー
これだけルポルタージュ、インタビュー。
「中二階」ニコルソン・ベイカー 1986
未読。