歌野晶午まとめ読み2「生存者、一名」2000

生存者、一名 (祥伝社文庫)

生存者、一名 (祥伝社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)
鹿児島の遙か沖の孤島、屍島に六人の男女が降り立った。彼らは都内で爆弾テロを行なった四人の実行犯と二人の幹部だった。翌日、幹部の一人が船とともに姿を消し、残りの五人は文字通り絶海の孤島に閉じ込められた!組織に対する疑心と、食料をめぐる仲間同士の暗鬼。やがて、一人また一人と殺されていく…。犯人は誰か?そして、最後に生き残る者は

本格の基本命題「孤島のクローズドサークル」ですね。最初から1名は生還する、逆に1名しか生還しないことはタイトルから明らか。なので、これはまた、「人間『一人』の厳密な定義とは?」という挑戦かもしれない。正直これは森博嗣の某作品というか例のシリーズの1作目のアレじゃないんですか?(そう思ったら他にも同じような人がちらほら)あと、最後の一人になる直前まで生きていたもう一人は誰なのか?という点がリドルストーリーっぽいのだけれど本当にそうなのかアフォなため判断できないところが辛い。うーん、救出された後「死亡している、最後から二人目」と「生存者」が親子だってわかったなら、やっぱりあっちなのかな・・・。主人公が生き残るつもりなら、彼女が出産してからでなければ殺せないし、それまで主人公の体力がもちそうにないしなぁ・・・