医学と芸術展 @森美術館

新年初美術館。東京都現代美術館に行きたかったけど月曜日だったので初売りをかねて。

なんというか、よくある見世物小屋的なものとかではなかろうか(人体の輪切りをプラスティック化したものなど)ではないかと危惧していたんだけれど、・・・そうではなかったけれど、グロかったです。うーん。綺麗な宝石(ヴァンクリーフ・アーペル展)行ったほうがよかったかな〜。

良かった展示。

  • 義手・義足、本田技研の歩行補助器具 こういうのは人間の「よりよく生きるための挑戦」を感じさせて感動する。戦闘機の部品で作った無骨な義足にはただ圧倒される。(そういえばなんか女の子が戦闘機型の義足をつけて戦う変態アニメが有った気がするけど) 仏像の手にも似た義手には製作者の優しさを感じる。
  • 昔の車椅子(ちょっとゴシックな趣味だけど機能的には今のとほぼかわらない)
  • 経口避妊薬を織り込んで作ったウエディングドレス 「結婚=子供をつくる/つくるのが役割」を否定するのは「逆説的」と展示の説明にはあったけれど、むしろ役割からの開放、自由な選択を感じた。見た目にも薬のパウチがキラキラしていて綺麗。
  • ヴァルター・シュルツ「Life before death」だったか、亡くなる直前の方のポートレートと亡くなった直後のポートレートを並べたもの。生きているときのものがどれもしっかりした強い視線で、とても亡くなる直前とは思えない。また亡くなった直後も、眠っているようにしか見えない。身近な人の死という、誰もが直面せざるを得ない、また直面してきた苦しみや衝撃を表す/再構成するという意味で印象的だった。


生理的にダメだ〜っていう展示

  • 義眼がいっぱい。
  • 人造皮膚の培養。(エコだし動物を傷つけない・・・確かにそうなんだけど)
  • 頭蓋骨をサンドペーパーでこすって描いた絵
  • 連れ合いは「のこぎり(←解剖に使用済み)」がダメだったそうです。あと鉗子とかもキツイ。
  • パトリシア・ピッチニーニ「ゲーム・ボーイズ・アドヴァンス」老化した子供のフィギュア。生理的にきついし、寓意にも抵抗を感じる。
  • 解剖図とかは意外と、まあ、単に。でも苦手な人も多いと思う。

ご飯を食べる前に行くと食欲がなくなります。
ご飯を食べてから行くなら嘔吐に注意。