去年読書メーターに書いたもの

使い始めてみた。書評機能はさほどでもないけれど、これから読もうかなという本を、例えば書評サイトを見ながら備忘録的に使うのにはかなりよい。図書館のオンライン予約と組み合わせるとばっちりだ!
2009年の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6040ページ

女女格差女女格差
読了日:12月20日 著者:橘木 俊詔
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
電車の中で読んでいるとおっさんが「こいつロリコンポルノ読んでるよげへへ」みたいな目で見てくるので表紙をなんとかしてほしいです。由紀さんは終章でいきなり性格変わりすぎじゃないだろうか。ローカル性(ご近所感)による悲劇性を扱ったミステリとして覚えておきたい。
読了日:12月20日 著者:湊 かなえ
お菓子手帖お菓子手帖
心ときめかすお菓子描写に定評のある著者のお菓子遍歴が、意外にも普通の育ちの範囲内であることに驚いた。「育ちが良いからこんなの書けるんだろうな」なんて言えない。宮澤賢治のお菓子描写についての考察はこれだけで一冊読みたい。
読了日:12月12日 著者:長野 まゆみ
15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)
おいおいやけに面白いよと思ったら蓬莱学園かよ新城カズマって新城十馬かよ?!こういうのは細かいこといわず楽しんだもの勝ちだー。初期のメールの広がり方があんまりちゃんと描かれていないのは伏線?!
読了日:11月11日 著者:新城 カズマ
読まず嫌い。読まず嫌い。
日経ビジネスオンラインの記事から。各種古典の面白がりどころ、読み方、付き合い方を教えてくれる本。借りて読んだけど、岩波文庫のおともに、家においておきたい。スカした文体と語彙の選び方が超うざったいところ以外は使えるし面白い。
読了日:11月11日 著者:千野 帽子
乱反射乱反射
宮部みゆきの「模倣犯」がひとりの人の強力な悪意が広げる影響を物語ったのに対し、これは多数の人のささいな悪意が1つに収束していく。タイトルに反して、傑作「プリズム」よりも重苦しい「愚考録」に近かった。この方式をやらせたらこの著者の右に出るものはいないと思う。作中のあふれる悪意と欺瞞に読んでいて気分が悪くなった。
読了日:11月11日 著者:貫井 徳郎
すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠
社会学の基本テーマ、「デマ」について、(ネットを通じて流れる)現代的な現象の解説。(分析ではない) 疑似科学ID論)・疑似医学(デトックスとか)・疑似歴史学(「ダヴィンチ・コード」とか)を「科学からの逃走」と評する点痛快。終章の「反体制が反知識へ」の結論はやや拙速の気がする。
読了日:11月09日 著者:ダミアン・トンプソン
やんごとなき読者やんごとなき読者
良かった!!読書の楽しみを知った老境の女王のよろこびがさわやか。公平で率直な態度も好ましい。「本のまえでは人は平等」をはじめ、読書についての素敵なコメントが新鮮。短いのでざっと読んでしまったけれど、ぜひ再読したい。
読了日:11月05日 著者:アラン ベネット
たのしい写真―よい子のための写真教室たのしい写真―よい子のための写真教室
写真の撮り方ではなくて見かたの本。写真家の歴史概説のあとの「ワークショップ」がいい!著名写真家の作品を「まねして」撮ってみるとその意図がわかる。後半は私的すぎて面白くなかった。
読了日:11月05日 著者:ホンマ タカシ
もう、怒らないもう、怒らない
なにイイイイイイ!ジョジョネタやMMRネタがなくなり、なんとなく年配者むけになった感じだよ!・・・と思ったけど、説教くさくない洒脱なセンスは変わらず。「宗教」ではなくてこころの筋トレ。
読了日:10月28日 著者:小池 龍之介
四畳半神話大系四畳半神話大系
仕組みは面白いが、この文体に興が湧かず、京都の大学生にも関心がないと、飽きる。「夜は〜」も「走れ〜」もあんまり合わなかったな・・・。
読了日:10月22日 著者:森見 登美彦
ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫 (み-10-2))ときどき意味もなくずんずん歩く (幻冬舎文庫 (み-10-2))
電車のなかでぶしゅぶしゅ吹き出しましたw 内田百輭を髣髴とさせる暴論系爆笑エッセイ。気分転換に。でも電車で読んじゃダメ。
読了日:10月19日 著者:宮田 珠己
ストロベリーナイト (光文社文庫)ストロベリーナイト (光文社文庫)
またグロと女キャラ弄り。これが芸風みたいだし、それを我慢してでも読みたいほどの内容ではない。もうこの人の警察小説はいいや。武士道シリーズだけで。
読了日:10月17日 著者:誉田 哲也
グリーンIT コスト削減と温暖化対策を両立するIT効率化の戦略グリーンIT コスト削減と温暖化対策を両立するIT効率化の戦略
読了日:10月14日 著者:栗原 潔
ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)
読了日:10月14日 著者:誉田 哲也
ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)
読了日:10月14日 著者:誉田 哲也
よいこの君主論 (ちくま文庫)よいこの君主論 (ちくま文庫)
思い出した。小学校には、たしかに覇道というものがあった。いかにも小憎らしい大学院生が書いたという文体ではあるけど面白かった。
読了日:10月13日 著者:架神 恭介,辰巳 一世
胡蝶の失くし物―僕僕先生胡蝶の失くし物―僕僕先生
表紙で先生が着ている服。調べて見たら苗族の衣装ってすごく豪華でかわいい。それからやっぱりとは思ったけど薄妃かわいそう・・・。
読了日:10月13日 著者:仁木 英之
僕僕先生 (新潮文庫)僕僕先生 (新潮文庫)
はっ!もしや「働いたら負けだと思っている」ニートって老荘思想的なのか?!中国ファンタジーなので十二国記のような重いものをイメージしてたけど、どちらかというとライトノベル的でよみやすかった。細かいエピソードが徐々に統合されていくのかと思ったけど、もっとのんびりと萌え萌えと楽しむもののようです。
読了日:10月13日 著者:仁木 英之
旅人―ある物理学者の回想 (角川文庫ソフィア)旅人―ある物理学者の回想 (角川文庫ソフィア)
美しい文章。なぜこれほどまでに孤独感を抱き続けたのかはわからない。昔の知識人子弟の教養レベルの高さに驚く。
読了日:10月11日 著者:湯川 秀樹
ネコを撮る (朝日新書 33) (朝日新書 33)ネコを撮る (朝日新書 33) (朝日新書 33)
技術の本ではなくて。ネコを撮るには、ネコの感受性、自然や世界への鋭い知覚を持とうとすることが必要だ、ということかなー。「ネコ写真を撮ろうとしているイワゴウさんの足に乗っている別のネコ」という一枚がかわいいw
読了日:10月10日 著者:岩合 光昭

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