40th 山野ビッグバンドジャズコンテストの感想 その1

(審査発表を見てから感想を書くとネガティブになるので来年から1日ごとに書こう・・・。)

全体と順位について

  • 一日目、シンセとコンガ多すぎ・・・。セッティングでやたら押した。ラテン、電子楽器系というかコンテンポラリ系がみんな1日目来ていて、ちょっと曲調に食傷。復活したBSが新鮮に感じた。逆に2日目はオーソドックスなバンドが揃っていた。
  • 中位バンドと下位バンドの差はやはりドライブ感にあると思う。ちょっとブラスいまいちでもリズム隊に乗れれば全体としてかっこよく聞こえる。上位はいうに及ばず・・・それと、ソロバッキングのリズム隊の盛り上げはもちろん、ソロバッキングのホーン隊の歌いかたの完成度が上がると上位校なんだなぁと思う。

バンドごとの感想

  • 青山大学ロイヤル(→10位)去年ほどエグい感じではないけどやっぱり格好いい
  • ロスガラ(→16位)いつものテーマ曲が無くて驚いた。やっぱりあの手拍子をするのが山野の楽しみの一つでもあるのでちょっと残念に感じる。2曲目「Such Love」などちょっとばらけた感もあったがノレる演奏は魅力的。
  • 慶応ライト(→5位)Kenny Wheeler(「Unti」)、McNeely(「Don't Even Ask」)と鉄板の選曲。やっぱりこの手の曲はどこよりもうまい。40周年、40回連続出場、他のバンドはライトの背中を追っかけて、ライトにあこがれてコンテンポラリをやってきたところが少なからずあると思う。いつも客受けを狙わない選曲だけれど、今回は華やかな演奏で盛り上がりもすごかった。ライトの誇るTp隊の鳴りはすばらしかった。順位、もっと上にいくかと思ったんだけど。
  • 芝浦カレッジ(→18位)Kentonバンドになってたけど昔からだっけか?少しレトロな選曲でかっこよく見せるのは新鮮。(シーブリーズ系やコンテンポラリばっかりになったからか・・・)少し荒いけれど雰囲気が出ていてよかった。
  • 同志社サードハード(→6位)いつも素敵なパンフの絵、「おとといよりオクターブ高く」でけいおんネタ「さどはど!」ですか!京都だからか?1曲目「Journy」、バンド全体が生み出す3拍子のうねるようなノリがすばらしかった。この勢いは他のバンドにはない。電子楽器が目立つ演奏だけどこのバンドのよさはそういった曲でものすごいドライブ感を生み出せるところだと思う。2曲目、Retuen to Foreverの「Vulcan Worlds」はややGソロが長すぎで曲が単調??もっと場面転換があったほうが見せ場になったんじゃないかなー。。
  • 明治BS(→2位)強いBSが帰ってきた!!パンフの「やっぱベイシーじゃね?」の言葉どおり、ここ数年のややモダンよりの選曲から「Whirly Bird」をメインにベイシーバンドに戻ってきた。(・・・いや・・・それって方向転換しようとしていたときのコンマス立場無くなるんじゃないのか?早稲田も路線戻したら復活したし・・・。)1日目Basieバンドなかったこともあるかもしれないけれど、輝くばかりのすばらしい演奏。自慢のSaxソロ、ソリ、バトルともども見せ付けてもらった感じ。Tpも余裕綽々、グルーブ感もすばらしいとしか・・・。ソロバッキングまでブラス隊がろうろうと歌うのに感動した。
  • 日大リズム(→11位)今年はリズムがいい!正直ロスガラよりよかった。
  • 国音(→1位)Minuanoをやるので期待していたんだけどちょっとブラスが吹きすぎで印象がべったりしているのでは?Gソリストがメセニーっぽくパーマかけてたのが面白かった。アレンジは少し単調でソロで持っていく感じ。正直1位は・・・納得いかないかな・・・。初優勝したときのような神がかった感じは無いのでほんとうに僅差なんだろうと思う。

演出楽しかったで賞

  • 名古屋芸大ジャンパ、MCも3色の衣装もブギウギ系のテーマ曲もよかった。なんで33位なんだろ?時間オーバーでもしたのか?