マリア・シュナイダー オーケストラ @ Bluenote Tokyo 2012.12.19
この日は2nd set のみです。
「ステージチェックに時間がかかり、開場が遅れております」というアナウンス。そんなわけで会場は大混雑。Bluenote Tokyoのロビーが立錐の余地もないほど混んでいるのなんて初めて見ましたよ。
2nd stage setlist
- Choro dancado (From "Concert in the garden")
- Journey home (From "Allegresse")
- El viento (From "Coming About")
- The pretty road (From "Sky Blue")
- Rich's place (From "Sky Blue")
- Coming about (From "Coming About")
- Green peace (From "Evanescence")
Journey Home が!聴けたよ!CDでかけるだけで(特に何かの思い出とか思い入れがあるわけじゃないのに)涙がこぼれてしまうこの曲を生で聴けるなんて・・・。
そしてThe Pretty Road ...「次はIngrid JansenをフィーチャーしてThe Pretty road をやります。この曲で結婚式した人がいるそうです〜。今日来ているよね?どこにいるのかな?妊婦の人〜。」・・・おわあああああああああ!!!なんという!!!うわ、もう。必死に手振ったけど端なので見えないっぽかったところ、後ろにいた人が声出してくれて見つけてもらうことができました。私は人生の幸せ貯金を使い果たしてしまったのではなかろうか。再びの生Pretty road は、真ん中のフワフワしたTpソロが本当に素敵で、この部分を聴いているといつも、飛行機の上から眺める雲が目に浮かびます。(ところでステージセッティングの問題ってこのTpのエフェクターだったのかも)
今回ははじっこの席だったので、アリーナより聞こえはかなり劣ったのが残念・・・。なんか初日からどうもPAのバランスが悪いと思ったよ。3日めもあまり改善されている感じがしないので端の席や立ち見席はちょっともったいないかも。
というわけで4日目も立ち見で無理くり予約していたんだけれど、聞こえがあまりよくないのと、体力的にも(金銭的にも)厳しいのでキャンセルしました。うーん満喫した。でも欲を言えばHang Gliding とWyrglyも聴きたかったな・・・。
4日目は慶應ライトが鳥の笛を吹いてCerulean Skiesに参加したとか・・・。さすがライト。学バン界一ずっとマリアを愛しているライト。俺たちにできないことを(ry
マリア・シュナイダー オーケストラ @ Bluenote Tokyo 2012.12.17
初夏の初来日発表から半年、9月7日に先行予約して三ヶ月・・・とうとう、Maria Schneider Orchestra が日本に来たーーーーーー!!!!!!!
やっぱり初日に行って、自分の拍手で迎えたかった。12月に入って入院してしまったときはもうダメかと思ったけどガッチリ2セットとも聴いてくることができました。
1st セットリスト
- Concert in the garden (From "Concert in the garden")
- Gumbo blue (From "Evanescence")
- Evanescence (From "Evanescence")
- Sea of tranquility (From "Allegresse")
- El viento (From "Coming About")
- Over the rainbow (From "Live at the Jazz Standard ~ The days of wine and roses")
2nd セットリスト
- Last season (From "Evanescence")
- Dance you monster yo my soft song (From "Evanescence")
- Green peace (From "Evanescence")
- Choro Dancado (From "Concert in the garden")
- Cerulean skies (From "Sky Blue")
- My ideal (From "Live at the Jazz Standard ~ The days of wine and roses")
- Sky Blue (From "Sky Blue")
1st はConcert in the garden から。このアルバムから「『繊細な美しさ』がもう行くところまで行ってしまったんじゃないか?」という気さえしていたタイトル曲でライブが始まり、魔法のように会場の空気が変わった瞬間といったらなかった。誰もまねできない、他のバンドにもない、Maria Schneider Orchestra が本当にやってきたんだ、ということを実感。このアルバムはヴォーカルを取り入れているのでやらないかな?と思っていたけれど、居ないヴォーカルがアコーディオンと絡まるのが聞こえてくるようだった。(友人曰くBsのScott Robinson がクラリネットで入れていたのでは、とのこと)続く2曲をEvanescenceから、トリをEl Vientoと、後半は初期の熱い曲で締めてました。このバンドにアンコールに使うような曲はあるのか?と思っていたら「Live at the Jazz Standard」から持ってくるようですね。
2ndのなんという選曲・・・。みんな大好きEvanescenceの人気曲連発!アマチュアバンドが取り上げることも多い曲だけど、ずっと聴いてきた思い出深い曲だけに「これが本物の Last Seasonか...」「これが本物のDance you monsterか...」「これが本物のGreen peaceか...」と圧倒される。(もちろん曲名コールのたびに歓声っていうか悲鳴。VJOのときとおんなじだな)何をもってして「本物」になるのかは聴いていてさっぱりわからないわけだけれど、強いて言えば「ずっとほぼ同じメンバーでやっているから」 なのかな。。個人的にはGreen peaceで落涙。
後半はSky Blue から。アコーディオンは本当にMariaの曲に不可欠になったのを感じる。(どれだけ木管の厚みを増すんだ?!)そして、Mariaの足下に「Bird call」と書かれた箱が置いてあるのを見て期待していた・・・Cerulean Skies。日本で、日本のファンと一緒に聴けて嬉しかったといえばこの曲に尽きる。(去年Jazz Standardで聴いたので)美しくて美しくて、「本当に『演奏されうる』曲なのか?!」と思ってしまうこの曲が演奏されているのを聴けるのは感無量。Maria, Rich Perry, Ingrid が鳥の笛を吹いていました。言わずと知れた大曲なんだけれど、全く冗長さを感じず、転換のたびに違う景色が見えてくるような体験でした。Donny McCaslin (ts) の渾身のソロのあと、クライマックスに移る部分で涙がボロボロ。
1stの構成を見るかぎり、本当はCerulean Skies が最後の曲で、My Ideal がアンコールっぽかったけれど、Cerulean Skiesで「最後の曲です」と言うのを忘れていたのか、My Ideal のあとさらにアンコールがかかってしまい、「じゃあ何にする?Sky Blueにする?」とメンバーに言ったのを観客席が聞きつけて大歓声。Cerulean SkiesとSky Blueを両方楽しめるなんて、1日目からこんなにサービス満点でいいんですかこれは。聞き終わったあとはもはや恍惚と言うか呆然と言うか魂の抜けたようになっておりました。
会場は月曜であるとか全く関係なくぎっしりで、特に入れ替えのときなど「こんな混んでるブルーノート見たことない」というくらい。音楽業界人、プロミュージシャン、学バンド関係者だらけだったのでは?なんか見たような顔がちらほらと・・・そしてそこらじゅうで「あれ、久しぶり〜」の声。ここは同窓会会場か。そしてそこらじゅうで「今日と明後日行く」「今日と明日とクリニックにいく」「木曜以外全部行く」「ボーナスをつぎ込んだ」「もう金がない」の声。うん、みんな同じこと考えてるね。つぎ込んでますね。
2ndセットのあとは受付フロアでサイン会をやっていました。(CD持ってきておいてよかった!先月のConcertgebouw のときもやっていたのでちょっと期待していた・・・。)ここでMariaやほかのプレイヤーとちょこっとお話もできます。
ここから先完全に自慢なんだけど、サインをもらうとき「去年のThanksgivingのJazz Standard のライブに行きました!」と連れと一緒にアピールしてみたところ、「あ、結婚式に"Pretty load" 使ったって言ってた人?そんで今度子供できるってメールくれた人?!」と言ってくれた・・・うわああああ、覚えててくれた・・・! ファンレターって、送ってみるもんですね。隣に居たIngrid Jansenに「ねえこの人 "Pretty load" で結婚式やったんだって!」とも言ってくれてそっちでもサインもらったり。彼女も二児の母なんだそうだ。そういえば去年のライブのとき、MariaがMCで「Ingridはもうすぐ赤ちゃんができま〜す」と言っていて、Ingridに「もう、そういうこと言わないの!」って言われていたなあ。。(ツンなIngridをMariaがいじるのが面白かった)
第43回山野ビッグバンドジャズコンテスト 実況ログ
去年移し忘れたので自分用メモ。今回は35バンド中34バンド観覧、32バンド実況。外の人向けに実況してたのでここは批判とか採点はつけない方針です。実況ログ+ちょっと加筆。とはいえいいなと思ったバンドは長い傾向がある。
一日目
- 慶應KMP三曲ともアップテンポffの吹きまくり曲!(聞いてると楽しいけど審査員ウケは心配)ソリスト高水準だけど個人的には辛さのわかるきつい譜面で吹き切ったTpセクションおつかれさまです
- 名古屋大学今年も爽やかメセニー2曲。ソリストは二人に絞り込んでました。Asキラキラでかわいい!音良く出ているけど、この曲調だともっと軽く吹いてもいいのかも。審査員はエリックさん、ありがたいクリニック的な指導。
- 初出場大手前大学、Good news, Explosion とかやられたらテンション上がらざるを得ない!最初まとまり優先で吹くのかと思いきや、ソリストがバンドをあっためててよかった。ソロでもないバリの鳴りがやたらとかっこよくて目立ってた気がする。審査員は納先生。
- 甲南来たー!やっぱここまでのバンドとはオーラが違う。そしてピアノ何者www 顔芸笑え過ぎるww普段の練習からこうなの?練習にならんじゃろ。ドラムソロ最後スティックでジャグリングしてるし
- 昭和大学、去年のBrian Bladeに続きゆったり系コンテンポラリー。こういうの見せ所が難しくて評価厳しいよね( ;´Д`) 二曲めのブラスロックっぽくなるとこのAsソロはさすが昭和って感じでかっこよかった。
- 専修グリーンサウンズ、二曲めのWhoopeeとそのTbソロよかった。もっとリズム隊が厚いとかっこいいかな?審査員は三木先生。
- 帝王、国立音大。演奏前にTs氏が「お客さんをひとり残らず感動させたい」…「ひとりひとりを」でも「みなさんを」でもなく「一人残らず」・・・王者ゆえの発言が全く傲慢でないさすがの演奏!もう、お前ら何年キセキの世代なんだよ。Kurt RosenwinkelのZhivagoのSaxソリは泣いた。去年からわかりやすい選曲になって余計凄みが増した気がする。欲を言えばもうちょっとギターソロとTbソロ長く聞きたかったなぁっていうくらい。
- 洗足しわしわーず、去年F年ばっかりだったから心配だったけど今年ずっとよくなってた!Tpのソロの鳴りが気持ちよい!練習時間去年の倍だとか。Deep into the nightかっこよかった。
- 明治ニューウェーブ、本日初バリサクソロがゴリゴリいい音でした。全体はちょっと縦っぽいかなーと思ったり。
- 同志社ぁぁー!超かっこいいよ!As野呂氏を二曲ともフィーチュア扱いでソリスト賞獲る気満々ですね。リズムもひたすら上手いけどホーン低音の安定もほんときれい。圧倒的なImpressions、ミドルテンポでダイナミクスを魅せるBabel Towerどちらも素敵。すこし音の荒いところもあるけど、それはこのバンドの魅力でもあるし、でも「精度をさらに上げた同志社」も見てみたい!今後も期待。
- 上智二曲めSunset GlowのTbソロよかったなー。今日はTbソロが当たりが多い気がする。
- 関西ベイシーバンド二つ目立命館、粗いとこもあるんだけどとにかくノリが良くて楽しい!今年もホストみたいなコンマスTs氏の力の抜けた吹き方がクールでかっこいい…。キメ曲はMagic flea。
- 早稲田ハイソ、超有名曲、「至上の愛」を完全オリジナルアレンジ一曲勝負という今だかつてないチャレンジ。(アレンジは宇関さん)次にどういう展開になるのか読めず聞いてて焦ります。(評価しにくい感じかも)Tbの美しく厚い鳴りがハイソの音でした。
- 選曲をコンテンポラリーからストレートに変えてぐっと良くなった感じの東北大学。リズム隊のノリがいいのでこの路線で続くといいな。
- おかえり成蹊コンパル。パリパリ鳴ってますがみんなちょい緊張ぎみかな? 音良く出てます。
- 法政ニューオレがオレンジ法被を着ないよ!それはともかくスーパープレイヤーのas, lead tpがバンドもソロも引っ張る!「学バン界一の1st tp」と紹介されてたけど今のところ偽りなし。いいリードがいるとバンド全体にすごく前向きなパワーが生まれる!という例。二曲めバラードのソロ裏のアンサンブルの音色がロマンティックで今日1番くらいきれい。音色づくりに意識を配るバンドが少ない中素晴らしい出来。法被はちっちゃいマスコットになっていました。また作らないのかな?
- 東工大ロスガラ、観客沸かせ度ならもう優勝確定!なんなのこの音圧ここまで凄かったっけ?リズム隊は6人が(表情も含めて)一体化してる。特にボンゴよかったなぁ。ところでロスガラにフェリス女学院大学がいるんだけどどういうことなのww
- いつもTシャツが可愛い愛知ブルスタ、ロスガラのあとなのに爆音に聞こえる凄いホーンの鳴り。Deep into the nightは洗足とは違うアレンジでロマンティックなイントロ(でも後半は爆音)。かっこよくて圧倒された。3rd tpのテーマ吹いてた女子可愛かったなー。
- 関西のサドメルバンド神戸マソック。おかえり組だけどうまいなー。Make me smile を鳴りもの入りのイントロ込みでやっていて会場からは笑いがおきました。成功だね。(^^) もっと音色が似てくると素敵かも。
- 去年二位だった明治BSがパンフで「今年こそは返り咲く」宣言!そしてそれに偽りない演奏でもう涙でました。Cl/Tsソロの石井氏が激上手かつすごい美形で目が離せなかった…w キメのBasie はBSの必殺技オリジナルソリで決めてくれました。
二日目
朝からシード圏バンドが7つも続いてくらくらでしたよ。
- 日大リズム、朝から熱い!6人の多彩なソリスト、なかでも一曲めTbの爆音ソロ、Dr,Percのバトルが会場沸かせまくりでした。Perc可愛いし恰好いい!肘打ちしてたよ。tbの音圧、Lead tpの安定感も素敵。
- 関東のサドメルバンド東大JJW、音色作りがいい、特にSax隊。吹きすぎない鳴らし方でまとまりがいい感じ。One Finger Snapかっこよかったけどこの音色ならバラードも聞きたかったなー。今大会初?のPfロングソロ楽しかった。解説は本田先生。
- 天理ALS、どうしてこう上手いのにイロモノをやめないのか…そこがスキ。選曲、吹き方ともさらにストレート寄りになった感じ。三曲めのラテンより1,2曲めがいいかな?Bsソロ、(黒髪編み込みに赤メッシュの髪型も)素敵。
- 大阪大学ニューウェィヴ今年はキレキレ!ベイシーらしいほとんど弾かないピアノソロw ピアノの「ボス」がいい。バラードのミュートの音が綺麗でこういう音色が出せるのが阪大の強みだよなー。キメ曲はAirmail Special。ソロはみんな超上手かったです
- 慶応ライト、曲が始まっただけで涙でそうになるくらいかっこいい…FB Generation は同世代のアレンジャーFranky Rousseauの曲で、どこよりも先進的なことをやる意識の高さ(ウケは悪くても)に頭が下がる …。 柔らかみがあり、曲調に合ったTpソロは今大会ベストのTpソロ!
- 日大リズム、阪大ニューウェイブ、法政ニューオレに「リードTp賞」あげたい。
- ギルバンド青山学院、ミンガス・ジャコ・ギルの構成。1、2曲目もよかったはずなのに三曲めのGoneが際立ったかっこよさ!いつも独自の世界観とセンスが素敵で言葉もなくなるくらい。音圧系の吹き方をやめてアンサンブルがぐっと洗練された気がする。Gone山野でよく聞くけどやっぱり青学がやると違うな!
- 音大なのに上手いのにイロモノをやめないファンクバンド名古屋芸大ジャンパ。Like ThunderではGtが高木ブーの雷様。(でも曲ではTbのゴリゴリソロのほうが目立ってましたがw)二曲めフィルコリンズでは全員が衣装替えw 本田先生の選評も衣装に終始w 「衣装の不統一さが音楽にも現れている」www ファンクとかジャズロックって評価されにくいけど聞いてると楽しいなー。
- 医科大ミッドナイト、上原ひろみ・メセニー、爽やかで素敵な選曲。二曲めはPerc祭り!満面の笑顔のテンションの高すぎるPercから目が離せなかったw 講評は三木先生、低音の音作りなどについてやや厳しめか。
- 埼玉大学、コンテンポラリー系なんですね。二曲め No, I don't fly planesがよかった。(Air force?)長いSax soli, 三菅の掛け合いが盛り上がっててかっこよかった。講評は守屋先生。
- 有名曲のオリジナルアレンジで入賞を続けている立教。今年はAirgin, Tunisia。普通にやったら退屈だけど凝ったアレンジで今回も楽しい。Airginのソリ、TunisiaのTpバトルもよかったです。ちょい吹きすぎかな?って気もする。講評は内堀先生。
- おかえり京大ダークブルー。エリントンバンド、不思議なオリジナルアレンジの印象が強かったけど今回はストレートにやっているのかな?クラ、バスクラの音色楽しいです。来年も来てほしいなー。
- トリ、洗足ゲットジャズ。去年はVoに違和感を感じたんだけど今年は北欧系みたいなVoice使いにしたのでいい効果に。音大らしさは良し悪しなのか、ものすごく綺麗だったり、いくらなんでもクラシックぽすぎやしないかってとこもあったり。Bsソロ、Drめちゃくちゃ上手かった。
何だかなぁって思うことも色々あるけど、還暦過ぎのOBの人が毎年たくさん山野に来ているのをみると、「俺らそんなこと何度も思ったけど今でも来てるよw」って言ってもらえそうな気がして少し気が晴れる。広い心で応援し続けたい。
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第43回山野ビッグバンドジャズコンテスト 審査発表ログ&随感
- 何かなぁ、あのバンド、悔しいしなっとくいかないよ。大人げない言葉が出そう。でも、30年後も(その時代の)コンテンポラリーのビッグバンドを楽しむバァさんになりたいからやめるよ。このあとは埼京線から表彰式感動ネタをつぶやくよ。
- 大宮駅に集合した天理ALS(衣装、メイクそのまんま)に周囲の通行人が怯えておるwww 怖いから!そのまんまは怖いから!
- ハイソ4位、あのオリジナルアレンジが評価されて本当によかった…と思ってたら、「悔しいです!」「来年は優勝します!」…え、「優勝とか気にせずやりたい曲をやる」じゃなくてあの難アレンジで優勝狙いだったのか!君ら格好よすぎ!もーハイソ大好きじゃー。来年も楽しみ!やっぱりハイソが優勝を狙わないなんてことはないんだな…。
- 6位ライト、コンマスの言葉「悔しいです…でもこの選曲の方向性は後悔していません。(コンテストで)受け入れられなくても、常に新しい事に挑戦しつづけることを後輩にも続けてほしい」(大体の文意)に感動。毎年ライトに最新のビッグバンドを教えてもらっているのを実感します。
- 8位ロスガラ、喜び過ぎてピアノの人が痙攣 (くずおれそうになってたんでびびったよ)おめでとう!
- 最優秀ソリスト賞明治BS石井さん、メンバーや周囲への感謝の後、「特にずっと練習に付き合ってくれたPfの長門に感謝を…」賞状持ちで一緒に段に上がっていた長門さんも男泣きで言葉にならず、握手。観客席ももらい泣き!おめでとうございます!
傾向として思ったこと。
- 音量は全体的に上がっている
- 上位校は音を割るほどフルに吹かない、音圧で押さない
- シード圏くらいの学校の音圧が上がっている
- 音圧と縦合わせ中心で練習するとなんだか圧迫感のある音に
- グルーヴ感重視のバンドが少ない気がする
- ffの音量を上げすぎてmpくらいのとき音のバランスが崩れる傾向
- 音色を原曲に似せるバンドが少ない(前は京大・中央・和光とか面白い音を作ってたんだけど)
- 選曲、上位校のやってたコンテンポラリーの裾野が広がる一方、原点回帰するバンドも
- 場面展開の多い曲を選び見せ場のフォーカスが絞れていない点を指摘されるケース多し
- ソリスト、かよわい人はもうほとんど見かけない
- Tbの爆音系ブリブリソロが大人気、一方2曲目定番のメロウ系のTbソロはほとんどなし
- Tpも音割る系のバリバリソロ(しかも短い)が多い
- Pfロングソロの著しい少なさ
また楽器を吹いてみようかと思った
5月頭、週末に出かける連れ合いに冗談で「さびしいな〜」と言ってみたら、つれなく「君・・・趣味でも作った方がいいよ」と言われた。冗談で言っているのに、依存している子だと思われている。これはいかん。
そして10年以上ぶりに、押し入れで眠っていたHoltonのトランペットを取り出してみた。
・・・私なんでこんな浅いマウスピースしか持ってないの?3はともかく3Cって・・・。それにバルブオイルとかその他の付属品はいったいどこへ・・・。そして楽器ケースいつの間に取っ手が壊れて使いモノにならないのですが・・・。
楽器をやめたときは本当に失意のどん底だった。その半年くらい前から「もうどうにも先が無い」というところまで落ち込んでいて、やめた後はやめたことによりさらに落ち込んだ。楽器のこと以外にも生活が全体的に最悪で、そしてどうにもこうにもお金が無く、人生を振り返っても正直最悪の時期だった。楽器をやりたいと思うとまたその時期のことが思い起こされて、すくむような気持ちになり、その後また楽器に手を付けることはなかった。それでも亡霊のように学バンやビッグバンドのライブに行き続けた。
マウスピース鳴るかなー。
鳴る・・・な。
カラオケ屋でロングトーンしてみる。
あー、ぜんぜん出ない。でもオクターブくらいなんとかでる。でもそんなもんか。
すげーーーーうれしーーーーー。
とりあえずオイルとグリスがないとどうにもならないので新大久保の楽器屋にいく。
折しも5月で、吹奏楽部に入ったお子さんたちがさっくり親の金で楽器をお買い上げなさる様子が正直ねたましいですね。
備品と、持ち運びがどうにもならないのでセミハードケースを買う。
「お会計・・・ あれ? xxxxさん?!」
店員さんが例の学バンの先輩じゃないかーーーー
「あれ?今もやってるの?だれと?」「いや、12年ぶりに今日楽器出しました」なんだこれ、逃げたい。でも先輩はちょっぴりだけオマケしてくれた。
週末にカラオケ屋でしばらくロングトーン練を淡々と続ける。あまりモノは買わないようにしようと思っていたけどチューナーメトロノームが3000円しないんですって奥さん。いい時代になりましたね。そして3000円の備品をさっくり買えるって幸せですね。
調子に乗って山野楽器の体験レッスンを予約してみた。担当講師のプロフィールを見たら、例の学バンのOBであることが判明した。なんだこれ、逃げたい。どうなってるんだ。無意味に焦る。これは天佑なのか、それともあのバンドの呪いなのか?
トランペット初級コースの受講を申し込んだ。
小石川中等教育学校軽音楽研究会第20回定期演奏会
母校のビッグバンド部リサイタル行ってきたー。よかった!中高一貫になって、6年間やるからその蓄積が演奏にはっきり出てきて音が厚い、本当にうまくなってる。(5年生くらいになると「あんたの顔もう見飽きたよ!」なんてコメントもしてたけど。)
中学3年くらいになると音に聞き応えがでてきて、ソリストとしての頭角を現してきたりして、「私が次の女王!」みたいな雰囲気が出てくるんだよおそろしいよ。「Belly Roll」のミュート鳴り鳴りのTpソロとTsソロのからみとか激シブすぎだよ女子中学生。
高校生多めの曲とかになると「聴かせる」ってレベルで本当にすばらしい。「Pressure Cooker」なんて選曲できる時点でうらやましい。高校生だけの企画バンドではoster project のmiracle paintやったり異様なアレンジの「崖の上のポニョ」やってたりして楽しそう。人数もいるからなのか余裕があるなー。ほんと彼ら彼女らを育ててくれたOBOGに感謝。
若干疑問に思ったのが、プログラムやメンバー紹介等で好きなバンドが多く「椎名林檎」「東京事変」だったりするのだが、いまどきの中高校生ってそういうもんなのか・・・?もうちょっと年上の人の好みな気がする。。。ジャズやってる高校生だからなのかなあ。
セットリスト
- Strike up the band
- It's oh, so nice
- Hi-Five
- Just Friends
- Norwegian woods
- Belly Roll
- And That's that
- Pressure Cooker
Belly Rollかっこよかったですな。
こういう曲は若者が楽しく演奏するにかぎるよな。
【ニコニコ動画】【初音ミク】ミラクルペイント【オリジナル曲】
異常なテンションの「崖の上のポニョ」はこれだった。
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